プロが教える!結婚式の料理メニューの定番と選び方のコツ!
こだわり・アイディア | 公開: / 更新:
結婚式の印象は、料理によって左右される面も少なくなくゲストの楽しみであり、おふたりからゲストへのおもてなしとしてとても重要になってきます。
参加するゲストも、普段食べる機会の少ないコース料理や高級食材を使った料理を味わえることで期待が高まります。
その分、ゲスト全員に美味しいと思ってもらえる料理でおもてなししたいものですね。
しかし、料理のランクや種類も様々でどう選べばよいか分からない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、結婚式でゲストから満足されるお料理をの選ぶポイントや料理を用いた演出をお伝えいたします!

結婚式の料理の定番と種類
結婚式で選ばれている婚礼料理の種類の定番で代表的な、「フランス料理」「イタリア料理」「日本料理」「中華料理」「和洋折衷」の5つの料理をそれぞれご紹介します。
【フランス料理】
<画像出典:アヴァンセ リアン 東京>
最も多くのカップルに選ばれているフランス料理。
「アミューズ・前菜・スープ・魚料理・口直し・肉料理・デザート・コーヒーと小菓子」の8品で構成され、さらに格式高いフルコースではサラダ・チーズ・フルーツが追加されることもあります。平均的な品数は7〜10品ほどです。
トリュフやフォアグラ、オマール海老などの高級食材が使用されているので、高級感があり豪華な印象に。
お料理に合わせたワインをいただけるのも魅力です。
(フランス料理のコース例)
・アミューズ…食事が始まる最初の一品。一口サイズで食べられるものが多い。
・オードブル…前菜。軽く食べられ、食欲を湧かせる役目。
・スープ…体を温める役割を持っていて、メイン料理の前に提供される。
・メインディッシュ 魚料理…消化が良いので最初のメインディッシュは魚料理が多い。
・グラニテ…お口直しとして用いられるさっぱりとしたシャーベット。
・メインディッシュ 肉料理…コース料理の1番のメインのお肉を使った料理。
・デザートとコーヒー・紅茶…ウェディングケーキも一緒に出されることができる。
オードブル、スープが出されるタイミングで、パンが用意されます。フランス料理は、結婚式の定番と言えるほど、特別な席にはふさわしい料理です。
美味しさや見た目の美しさに加えて、品数でも満足感を得られやすいでしょう。
【イタリア料理】
<画像出典:アンジェパティオ>
パスタやピザなど日本人に馴染み深い食材を使用しているので、選ぶ方が増えてきています。幅広い年齢層のゲストにも食べやすく喜んでもらえるのではないでしょうか。
カジュアルな雰囲気での披露宴パーティーや二次会にも合うので、肩肘張らずに会話を楽しみながら召し上がっていただけます。
(イタリア料理のコース例)
・アンティパスト…前菜。
・プリモピアット…一つ目のメイン料理。パスタやピザが多い。
・セコンドピアット…二つ目のメイン料理。肉料理か魚料理、もしくは両方が提供される。
・コントルノ…付け合せ。サラダなどの野菜を使った料理。
・ドルチェ・カフェ…デザートと食後のコーヒーや紅茶。
イタリアンレストランでは、本物のピザ釜があるところが多く、婚礼料理に手作りピザを作ることができる場合もあり、演出の一つとして人気です。
イタリアンの品数は5品~7品と品数は少ないように感じますが、一品一品の量が多いのでゲストに満足していただけることでしょう。
【日本料理】
四季折々の旬な食材を使用した彩豊かな日本料理は、日本人でよかったとほっと落ち着く方もいらっしゃるのでは?
「祝い膳」という言葉があるように、婚礼を祝って整えられた料理は、鯛や伊勢海老、松茸、お赤飯といった縁起のよい高級食材が使用されます。お箸で食べられ、盛り付けや和の食器、季節の飾り葉や花などのかいしきでより細部まで楽しめるお料理です。品数も十分にあり、彩りの鮮やかさでも満足してもらえるでしょう。
(日本料理のコース例)
・先付…最初に出てくる少量の料理。
・吸い物…お吸い物などの汁物。
・造り…刺身。生の魚が基本だが、湯引きや焼き霜にした魚も刺身になる。
・煮物…季節の食材を取り入れることが多い。
・焼き物…魚の切り身を焼いたもの。
・揚げ物…素揚げや唐揚げ、変わり揚げといった手法を用いて油で食材を揚げたもの。
・酢の物…お口直しの一品。
・食事…ご飯や赤飯。味噌汁や漬物も一緒に出されることがある。
・水菓子…フルーツや和菓子。
コースに肉料理や茶わん蒸しなどの蒸し物を取り入れることもあります。日本料理は、四季を大切にしており、料理に合わせてお酒を一緒に楽しむのも特徴です。料理を盛る器や盛り方にもこだわっていますのでその美しさも楽しみの一つです。
【中華料理】
中華料理は日本人に合うようにアレンジされた中国風料理で日本人には馴染み深い料理です。しかし、結婚式の料理としては比較的珍しい種類です。
北京ダックやフカヒレ・アワビ・伊勢海老などの高級素材を使用した贅沢な料理を味わえるのは、結婚式ならではです。。
中華料理は、前菜・スープ・主菜(3~4品)・主食・デザートといったコース内容で構成されてます。
(中華料理のコース例)
・前菜…コース料理の最初に出る軽めの料理。
・スープ…中華料理では、フカヒレスープが人気。
・魚料理…魚を使ったメイン料理。
・肉料理…肉を使ったメイン料理。
・食事…炒飯や麺類を出すことが多い。
・デザート…杏仁豆腐や桃まんじゅうなど中華料理らしいデザート。
点心、炒めもの、揚げ物が付くこともある。
日本人好みの味付けの中華料理は、お箸やスプーンで食べられるので、高齢者や子供がいる結婚式でも提供しやすいです。ただ、香辛料を使用することが多いため、スパイシーな味付けや濃いめの味付けが苦手な人がいることも考え、配慮が必要になります。ボリューム満点で食べ応えがあり、見た目も華やかな中華料理はお祝いの席にぴったりです。
【和洋折衷】
<画像出典:船堀マツヤサロン>
異なる種類の料理を組み合わせて、コース料理に仕立てる料理を折衷と言い、主に日本料理とフランス料理の組合せが多いです。フレンチの構成をベースに、和食を取り入れたスタイルでは「アミューズ・前菜・スープ・蒸し物・魚料理・口直し・肉料理・食事・デザート」のようなコース内容になります。どのメニューを和食に置き換えるかの決まりはないので自由に構成でき、ゲストへの心のこもったおもてなしができます。
1つの種類に絞らず、様々なお味を楽しんでいただけるので世代を問わず人気です。主にホテルや専門式場などで提供されます。
プロが教える!結婚式の料理の選び方
結婚式の料理を選ぶ際は「美味しければ良い」と思うふたりも多いですが、ゲストをおもてなしするうえでは、味を重視するとともに見た目の華やかさにも配慮する必要があります。
味や見た目の華やかさがある料理は、視覚や味覚・嗅覚などの五感を刺激するためゲストの満足度の向上につながるでしょう。
ただし、料理にかける予算も考えておく必要があります。
料理の味・見た目の美しさ・価格のうち、どれを重視して選ぶのかは結婚式に招待するゲストの顔ぶれを確認してから考えることをおすすめします。
結婚式の料理の選び方のポイントは、大きく分けて5つ。
- 美味しさ
- 見た目の美しさ
- 価格
- 料理のジャンル
- 品数
5つの項目の内、どこに重きを置くかは、ホストである新郎新婦の考え方によりますが、一番大切なのはゲストが満足し喜んで頂くことです。
2人が参列をお願いしているゲストの年齢や雰囲気に合わせてメニューを決めていくことが望ましいでしょう。
美味しさ
結婚式の中では食事をする時間が最も長いため、美味しい料理でもてなすことは、今までお世話になったゲストへの感謝を伝えることにもつながります。
そのため、結婚式での料理は美味しいものであるべきですが、食材や質にこだわることも大切です。
メニューにある程度新郎新婦の意見を反映することができる会場であれば、地元の名産や食材などを取り入れることで、新郎新婦らしさが出てくるでしょう。
普段から食事に凝っているゲストを多く招待するなら、量より味に重きを置くなど、品数や予算とのバランスを見ながらメニューを決めることをおすすめします。
見た目の美しさ
結婚式での料理はただ美味しいだけでなく、美しく華やかな料理であることも重要です。
料理が美味しくても、見た目がイマイチだと印象が悪くなってしまうことも……。結婚式は人生の中でも特別な日の一つです。
普段とは違う華やかな雰囲気を求められます。
お料理でも、思わず写真が撮りたくなるような、華やかで上品な雰囲気を演出をすることも大切です。
価格
結婚式の費用の大部分を占めるのが料理なので、まずは「料理分の予算」の上限を決めることをおすすめします。
会場により最低価格は異なりますが、一般的には10,000円前後からが多いようです。
さらに、各会場で金額別に3~5種類前後のコースが用意されており、格式の高い会場であればあるほど、最低価格も高くなり、「コース料理の最低価格は17,000円~」という会場も存在します。
料理にプラスしてドリンク代も別で費用がかかることが多いので、ゲストにお酒の好きな人が多いのか、飲まない人が多いのかによって、フリードリンクのコース内容を決めていくとよいでしょう。
料理のジャンル
代表的な結婚式のコース料理は「フレンチ」「イタリアン」「和食」「中華」「和洋折衷」などがあります。
会場の雰囲気に合わせて料理のジャンルが」統一されていることが多いので、ジャンルにこだわりがある場合、会場選びの段階から気にかけておく必要があります。
品数
結婚式のコース料理は、平均8~9品程度です。例えば、家族中心で高齢のゲストが多い場合は品数少なめのコースにしたり、柔らかく食べやすい料理を増やしたり、若いゲストが多い場合はオプションなどで一品追加しゲストの年齢層によって料理の品数を選びます。
ゲストに合わせてお料理を選ぶ
<画像出典:アヴァンセ リアン 東京>
上記、料理の選び方を踏まえた上で、今度はゲストに合わせた料理を選ぶ際のポイントをお伝えします。
【同年代の友人が多い場合】
基本的にどの料理でも、喜ばれることでしょう。
フランス料理、中華料理は、普段あまり食べる機会のない高級食材を多く使用しているので、さらに喜んでいただけるのではないでしょうか。
お二人の思い出の味を再現したメニュー(ご出身地の食材を取り入れたお料理、お二人の好きなお料理など)を取り入れてみるのも盛り上がりますね。
【親族中心の場合】
親族を中心としたお子様から高齢者まで幅広い年代が集まるお食事会の場合、どの年代も楽しめるような工夫が必要です。
お子様連れの家族がいる場合は、お子様用のプレートや離乳食にも対応してくださる会場がほとんどですので、事前にゲストのお子様の人数、年齢を確認しておきましょう。
ご年配のゲストには、食べ慣れている和食が喜ばれますが、お箸で召し上がっていただける和洋折衷料理も人気です。日本の食材を使用したり、和のテイストが入ったナチュラルフレンチを提供している会場やお箸を用意している会場も増えています。
メインはフランス料理にしても、お子様やご年配のゲストには特別なメニューを提供することができる会場が多いので、事前にプランナーさんに聞いてみてくださいね。
【マタニティ・アレルギー対応が必要なゲストがいる場合】
妊娠中のゲストには、アルコールやカフェインを提供しない、お刺身は他のメニューに変える、お肉料理はしっかり火を通すなど生ものを避けることが必要となります。
乾杯のスパークリングワインはノンアルコールのものに変える、ノンアルコール・ノンカフェインドリンクの種類を充実させると嬉しい配慮となりますね。
また、妊娠中は食の好みが変わったりにおいに敏感になるといった変化があります。
披露宴中にオープンキッチンを用いた演出、会場内で食べ物を使った演出をする際は、妊婦さんの席は離れた場所にしてあげると良いでしょう。
菜食主義のベジタリアン、ヴィーガンの方、宗教上やアレルギーなどで特定の食べ物が食べられない方に別メニューの用意ができる配慮もしましょう。
事前に招待状で苦手な食べ物、アレルギーのある食材などを聞いておきましょう。
予算を決めてコース料理を選ぶ
続いて、予算を決めてから選ぶ場合のポイントになります。
食事にかかる費用は、結婚式の総額費用の中でも多くを占めます。
良いものを選ぶことはもちろん大切なことですが、予算オーバーしないように基準を決めて選びましょう
大皿に食事が用意されて自分たちで好きな料理を取りに行くビュッフェスタイルでの、一人あたりの平均金額は5,000~8,000円です。
着席のコース料理の一人あたりの平均金額は、10,000~20,000円と選ぶ内容によっては、費用が大きく変わってきます。
コース料理の平均の品数は、7~9品です。和食や中華料理は、10品くらいが平均です。
品数が多いからと言って良いということではなく、料理の味や一品に対するボリューム、コース料理全体のボリュームは足りているかという目で見極めましょう。あれもこれもと追加してしまうとあっという間に予算オーバーしてしまいます。
料理ごとにいくつかのランクに分かれていて、メイン料理だけはワンランク上のものを選ぶということに対応してくれる会場もあります。必要なところは質を上げるといった方法でおもてなしをしてみてはいかがでしょうか。
料理のコースを選ぶときは、ドリンクメニューもセットで考えて1人あたりの飲食料金の予算と見合っているか考えて選ぶことが大切です。
参考:お料理で魅せる演出の例
<画像出典:ANELLI軽井沢>
料理を選ぶ際は演出を考えて選ぶ場合もあります。ここでは料理で魅せる演出を紹介します。
【オープンキッチン】
披露宴会場にキッチンが併設されており、厳選された食材やシェフがキッチンで料理を作る様子を見ることのできる造りが「オープンキッチン」です。
メインのお肉をフランベで仕上げる際の炎の演出や新郎新婦がキッチンに入って、料理の最後の仕上げを行ったり様々な演出が可能です。
イタリアンの場合、ピザ窯でオリジナルピザを作ったりすることも。
アレンジの幅が広がるオープンキッチンでの演出がおすすめです。
目の前にキッチンがあることで、料理の香りやシェフが調理する音がゲストの五感をくすぐります。
少人数結婚式であれば、料理が完成するまでの過程も全員で一緒に楽しめるのもポイントです。
【デザートビュッフェ】
ミニサイズの色とりどりのデザートが一堂に並ぶデザートビュッフェは、夢の世界のようにキラキラ輝いて見えますよね。
新郎新婦がゲストにサーブする演出も、全員と会話を楽しむことができると人気です。食べてもおいしく、見た目もかわいく、ゲストの満足度も高い演出です。
甘いものが苦手な方にも参加してもらえるように、お酒に合うような生ハム、チーズなどのおつまみも一緒に置いておくと全員に参加していただけることでしょう。
物、思い出に沿って、オリジナルドリンクを提供してもいいですね。
お食事だけではなく、お飲物でもオリジナルのメニューは作れます。
【ドリンク演出】
バーテンダーさんがシェイカーを振って、オリジナルカクテルを作ったり、ワインやシャンパンを知り尽くしたソムリエが、お料理に合わせてぴったりの飲み物を
紹介してくれたりと、プロに頼む演出も注目度が高いです。
季節的なものを取り入れたり、お二人の好きな食べ物や思い出に沿った、オリジナルドリンクを提供してもいいですね。
食事だけではなく、飲物でもオリジナルのメニューは作れます。
【ゲストが選べるお料理メニュー】
決まった婚礼コース料理がなく、新郎新婦が数種類のメニューから一品ずつ選んでいきコース料理を確定することをプリフィックス・スタイルと呼びます。
お二人のこだわりが詰まったコース料理になることで人気ですが、これ以外にゲストが料理を選べるスタイルもあります。
事前にゲストが招待状でメイン料理を数種類の中から選択するものや結婚式当日にメイン料理を選択するもの、さらには結婚式当日にコース料理そのものを選択できる会場もあります。
どれにしようか迷う時間も演出の一つとなって、盛り上がることでしょう。
お料理の演出を使った演出を検討されている方は是非参考にしてください。
ブライダルフェアなどの試食会で料理の味と見た目をチェック!
料理を決める重要なポイントは、やはり試食をして料理の味を知ることです。
結婚式場では無料の試食付きブライダルフェアを行っている会場が多くあります。
結婚式当日のメニューをそのまま用意している会場もあるので、参考になるでしょう。
料理にこだわりたい方は、試食ができる日に見学されることをおすすめします。
また、結婚式当日はゲストは主役のふたりよりもサービススタッフと関わる機会が多いです。
料理のサーブや会場内の案内など当日支えてくれるのはサービススタッフのため、料理と同様に重要ポイントとしても挙げられます。
料理を提供されるタイミングや率先して気遣ってくれるスタッフがいる式場であれば、新郎新婦も安心して任せるられますね。
見学当日はお料理やサービススタッフの方を知れるチャンスです。
スタッフも一丸となって臨機応変に対応してくれることが、料理でもゲストの満足度へ繋がります。
会場の下見について注意点やポイントを詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
結婚式の料理選びで迷ったらWedding tabaleへ
ゲストが結婚式で楽しみにしていることの一つに料理が挙げられます。
ゲスト全員が楽しく過ごしていただけるように、料理の種類にも注目してみましょう。
結婚式の料理の選び方にこだわるだけで、ゲストが喜ぶおもてなしが実現できますよ。
コース料理は、いくつかのランクに分かれて用意されていますので、メニューを組み合わせて納得のいくおふたりだけのオリジナルのコース料理にしてみてはいかがでしょうか。
おふたりのご希望のジャンルの料理を提供している会場をプロの目線からご紹介します。
ゲストに本当に美味しいと感じて喜んでもらえるための結婚式場選びのサポートをいたします。ぜひWedding tableへご相談くださいませ。
この記事を書いた人
- Wedding table事務局
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