披露宴の演出中におさえておきたいゲストへの心遣いとは?
こだわり・アイディア | 公開: / 更新:
「いい結婚式だった」とゲストに言っていただくために、披露宴中に新郎新婦ができることとは何でしょうか。
披露宴には定番とよばれるさまざまな演出が数多くありますね。
どんな演出を盛り込むのか、新郎新婦のご意向で内容が異なりますが決まり事は一切ありません。
なんとなくよく見かける演出だから、プランナーに勧められたからといった理由でやるのではなく、自分たちに必要な演出で、かつ心遣いや気配りをプラスできるかどうかで決めることが大切です。
披露宴でよく行われる演出ごとで解説します。

披露宴は始めが肝心
パーティー開始と同時に冒頭で行われる、「主賓あいさつ」のシーン。
ここで新郎新婦は必ず身体ごと話す相手に向けて拝聴します。おふたりの座るメイン席は会場入って入口奥の中央や、会場内のどこからでもゲストが見やすい席につくることがほとんどです。
身体はまっすぐで、顔だけスピーチをされる方へ向けても首のシワが目立つ上に、聴く姿勢が無いような印象になりマイナスイメージになります。
スピーチが終わったら、心を込めて拍手をし、感謝と共に会釈をします。
食事中のマナーとは?
花嫁が食事をとる際に知っておきたいポイントはたくさんあります。
食事をしてはいけないといった決まりは一切ありませんし、むしろ最近では新郎新婦もお食事をメインとして披露宴の進行を決める方も少なくありません。
ゲストと同様に新郎新婦にもお食事がコースで運ばれていきますので、主にナイフとフォークを使用して食事をされるケースが多いです。
テーブルの上に手首より先を出すのは美しくありませんのでここで気を付けたいポイントです。
さらに、ナイフは持つけれど、フォークだけが動いている、といった食事の姿がきれいです。
お肉など切るのが大変な食材のときはあらかじめ提供される前に小さく切ってもらうとスムーズです。
また、髪型がダウンへアの場合、食事中に頻繁に髪を触るのは見苦しいものです。
ダウンスタイルでも、あまり顔にかからないようなヘアスタイルを選びましょう。
完食ができないまま、次のお料理が運ばれてきた場合、お皿に手を伸ばして取ったりするのはマナー違反です。
そんなときは介添えさんにお願いをして取ってもらうようにします。
新郎新婦は完食できるほど時間に余裕はないので完食しないといけないと考える必要は一切ありません。
できれば全皿、一口だけでもいいので口をつけ、ゲストに楽しんでもらっている料理の味を確認するのも大切なマナーと言えます。
披露宴中はケーキカットの演出を入れる方がほとんどです。
少人数の結婚式でも取り入れやすい演出として人気です。
ケーキ入刀の掛け声と共に、カメラやスマホを片手にゲストがお二人の元へ集まってきます。
たくさんのカメラがありますが、お二人はできるだけ同じカメラに目線を合わせるようにします。
入刀後、すぐにナイフを上げるのではなく、カメラを向けられている時間がキープします。
司会者の進行に合わせてタイミングを確認すると、よりスマートになりますね。
プロフィールムービーとテーブルラウンド
プロフィールムービーは新郎新婦の幼いときから現在までをビデオにし、ゲストへ見てもらうものです。
ゲスト全員がおふたりの幼少期や現在のことを知っているわけではないので、この場で改めて自分たちを紹介できる演出として人気です。
ただしビデオを流す上で気を付けたいポイントがあります。
まずは上映時間です。あまりにシンプルで短かったり、反対に10分以上で見ているうちに飽きてしまうような長さはNGです。
理想は、7分程度がいいでしょう。
また使用する写真は新郎新婦、同じ枚数になるようにしましょう。
どの時期を表現したいかはおふたりによりますが、幼少期はお互いに5枚ずつ、出会いまでの学生から社会人までを5枚と婚約前の写真はおおよそ同じ枚数に合わせます。
また、婚約前にふたりで旅行に行った写真などは、両親に少々物議を醸し出してしまう要因となりますので、気を付けましょう。
そしてテーブルラウンドを演出の一つとして取り入れる際は、ひとつのテーブルにかける時間の長さをなるべく均等することがマナーです。
友人の多いテーブルでは、ついおしゃべりで盛り上がったり写真撮影が長くなってしまうこともあるでしょう。
ただし、他のゲストからすれば、退屈してしまう可能性もあります。
その時間を作ってしまうのが心配と思っている方は、進行を一度見直してみましょう。
テーブルラウンドをする時間帯に合わせてメインディッシュが出るような進行にすると、退屈される心配も少なくなります。
花嫁の手紙と両親への贈呈
披露宴で読まれる花嫁の手紙は一般的には両親に向けた内容ですが、両親と過ごす時間の中ではなく披露宴中にみなさんの前で読みますね。これはただの自己満足ではなく、手紙を書くことに意味があります。
産まれてから今までのたくさんの思い出を振り返る、今の自分の想いを込めて手紙を書く、その過程が大切なのです。
ゲストの中には、その手紙を読むことが「自己満足だから嫌」と感じている人もいるようですが、決してそうではなくこの大切な場で読むことで彼の親族や今の親子関係を改めて考えるいいきっかけになるはずです。
また手紙は2分程度で読み終える長さにしましょう。
早口ではなく、だれでも聞き取りやすい速さで読むことがポイントです。
また、両親への贈呈品として主に贈られる品といえば、花束ですね。
渡す際は必ずふたり揃って両家のお母様へ贈呈するのが素敵です。
新婦は新郎側へ、新郎は新婦側へと両家クロスして花束を渡すケースも多いのですが、新郎新婦がひとつの花束を一緒に持ち、両家のお母様へおひとりずつ丁寧にお渡しします。
「いままでありがとう」と「これから宜しくお願いします」という意味も込めることができ、素敵な演出になりますよ。
謝辞と送賓のマナー
新郎は披露宴中、友人に勧められるがままお酒を飲んでしまったせいで、酔っ払ってしまう新郎も多いはず。
そのような状況でも新婦は決して悲観するような態度は見せないように気をつけましょう。
用意しておいた謝辞も内容が飛んでしまったり、酔った勢いで本音が出てしまったりしますが、中には素敵な内容もあることでしょう。
さいごの最後で台無しになってしまったなどと思わずに「友人から愛されている彼だから」「なかなか断れない優しい彼なんだ」と前向きに捉えることができたら魅力な花嫁です。
さいごに・・・意外と知らない落とし穴とは?
常にゲストの注目を集めている新郎新婦ですので、ゲストに誤解を招くような動作やしぐさは避けましょう。
具体的には口元に手を押さえてお互いに話しかけるといったしぐさもゲスト席から見ると、ヒソヒソ話をしているようにも見えてしまいます。
また、余興などでは子どもじみた所作が出やすく、大声で笑ったり拍手するにしても大きな動作をすることのないように気を付けましょう。
人前式の演出について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
この記事を書いた人
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