和婚でできる演出が知りたい!
和婚 | 公開: / 更新:
新郎新婦が和装に身を包んで行う結婚式のスタイルを「和婚」と呼びます。
いつの時代も変わらず人気の結婚式スタイルです。神前式や仏前式、和装人前式で和の挙式を行うことができます。
ここでは、挙式と披露宴で取り入れられる和婚ならではの演出方法をご紹介していきます。

筥追・懐剣・紅差しの儀
挙式が始まる前に、新婦母が新婦へ行う儀式が筥迫(はこせこ)の儀、懐剣の儀、紅さしの儀です。
嫁入り前の最後の親子の儀式として、感動的なシーンでもあります。
筥追の儀、懐剣の儀は、花嫁の身支度の最後に母から娘への筥追と懐剣を胸元に差し込むことです。
筥追は、お化粧道具やお守りを入れる現在のお化粧ポーチのような役割をしています。
筥追の儀では、母から娘への手紙、お守りを筥迫の中に入れて贈ります。
懐剣は、護身用の短刀のことで何かあったときは家族を守る存在でありなさいという意味があります。
紅差しの儀は、身支度が終わった花嫁への最後の仕上げとして母から娘へと、幸せを願いながら口紅を塗ることです。
和装姿の花嫁に真っ赤な口紅はとてもよく映え、綺麗ですよ。
特に決まりごとはないので、これらの儀式は必ず母親にお願いしなくても良いです。
筥迫・懐剣の儀は母に、紅差しの儀は祖母にとお願いする人を変えても思い出に残るでしょう。
先輩花嫁からは、改めて家族と向き合う時間となり、嫁入りする実感そして家族への感謝の気持ちを再確認したという声がたくさん挙げられています。
折り鶴シャワー
教会式や洋装の人前式では、挙式後に二人を祝福する意味を込めてフラワーシャワーやバブルシャワーを行うことが多いですが、和婚でおすすめなのがお花やしゃぼん玉を折り鶴に変えた折り鶴シャワーです。
より和婚に映えると取り入れる方が多いです。折り鶴と合わせて紙吹雪を一緒に混ぜるとさらに豪華さが増しますね。
前撮りや後撮りの和装撮影で行うことも多いですが、せっかくなら前撮り、後撮りでは折鶴の他に紙風船や竹とんぼなどの和のアイテムと合わせてより和の雰囲気が出るお写真を残してみてはいかがでしょうか。
そのほかの人前式のおすすめ演出を知りたい方はこちらをご覧ください。
和風ウェルカムボード
細かいところまで和婚にこだわりたいなら、ウェルカムボードも和風にしましょう。
和紙、折り紙、畳、水引き、習字といった和を連想させる素材を使ったウェルカムボードにされてみてはいかがでしょうか?
これらの素材は、手軽に手に入れることができるのでDIYにも向いています。
また、斬新な和のウェルカムグッズとしてウェルカムのれんがあります。
料亭や旅館などのように会場の入り口に、お二人のお名前、家紋、似顔絵などを入れて作ったオリジナルのれんを飾り、ゲストをお迎えします。見た目もインパクトがあり、和の雰囲気にはぴったりです!
和の雰囲気の会場を選んだなら、ウェルカムボードも和風にして統一感がある結婚式にしたいですね。
プロにお願いする和の演出
結婚式の演出では、自分達だけで行わずプロに頼むことでよりクオリティの高い演出ができることがあります。
時にはプロの力を借りて、和婚にぴったりの演出をしましょう。
まずは、挙式場までの花嫁道中や披露宴の入場を新郎新婦が人力車に乗って行う演出です。
一台数万円で出張してくれて、誰もが目を引く華やかな演出となることでしょう。
披露宴でおすすめの演出は、プロによる和太鼓演奏です。
見ても聴いても楽しい迫力満点の演奏で、新郎新婦を祝福してくれます。
ただし、和太鼓は音が大きく響くので演奏を禁止している会場もあるので注意してください。
ドラム演奏がOKでも、和太鼓はNGの会場もあるので確認が必要です。
和太鼓以外にも、披露宴中のBGMを琴、尺八、三味線といった和楽器を使った音楽にするとより一層雰囲気が出ることでしょう。
縁起が良い和の演出
結婚式は、おめでたい場ですので縁起が良い演出があるなら取り入れたいと思うでは?
縁起が良いとされる和婚にぴったりの演出がお餅つき、だるまの目入れ(開眼式)です。
お餅つきは、お正月に限らずおめでたい日にぴったりの縁起が良いものとされています。
その理由は、日本の主食であり、神聖な食べ物とされているお米を使ったお餅は、お米と同じく神聖でちからを持ったものとされていて、お祝いごとに欠かせない食べ物だからです。
杵と臼、もち米を用意して、杵で餅をつく人、餅がくっつかないように合いの手を入れる人の二人三脚で行います。
新郎新婦が共同作業で、餅つきを行ってもいいですし、ゲストにも参加してもらい、餅つきリレーをしても楽しいですね。
子供でも持てるような重さの杵を用意しておくと、子供も参加できる演出の一つとなります。
だるまも縁起物とされていて、まだ目が入っていないだるまに新郎新婦が目を書き入れるといった演出です。
だるまの左目は、願いを込めて入れる、右目は願いが叶ったときに入れると言われています。
結婚式では、これからの新生活への願いを込めて二人で左目だけ入れる、あらかじめ二人の願いを込めて左目を書いておいただるまに右目を入れることもできます。
真っ白のだるまを用意しておき、ゲストからもだるまに直接お祝いの寄せ書きをもらうこともおすすめです。
鏡開き・ケーキカットも和風に
ケーキ入刀は、洋風の結婚式のイメージが強い方がいるかもしれませんが、和装でケーキ入刀することは今では当たり前のように行われています。
ケーキにも和のエッセンスを加えることで、より和婚のイメージに合う演出ができることでしょう。
例えば、抹茶味のケーキにする、味は変えないけれど装飾を桜や牡丹などの和風のお花にする、寿の文字や漢字で新郎新婦の名前を入れるというような和テイストを取り入れてみてはいかがでしょうか。
また、ケーキ入刀の代わりに鏡開き(鏡割り)を行う方も多くいます。
清酒の入った樽を木槌で割る演出は、運を開くという意味が込められていて結婚式にぴったりです。
新郎新婦だけで行っても良いですし、両家の両親や友人を招いて一緒に鏡開きを行う事ができるのでゲスト一体型の演出として人気です。
鏡開きをした後のお酒は、振る舞い酒として新郎新婦からゲストへ振る舞われてはいかがでしょうか。
鏡開きに使うお酒を新郎新婦の出身地の地酒、二人が好きなお酒にしてお二人らしさを演出してみても良いでしょう。
Wedding tableより一言
和の雰囲気を大切にした和婚だからこそ似合う演出をご紹介しました。
手間暇かけることなく簡単に取り入れることができる演出もありますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
福島県の和の結婚式ができる会場を探されている方は、ふくはな WEDDINGへ!
こちらでは、都内のおすすめ会場をご紹介しております。
ぜひ、参考にしてみてください。
この記事を書いた人
- 加藤
- 婚礼衣装スタイリストとして、約1000組の新郎新婦を担当。ドレスの仕入れ担当経験から、トレンドを押さえ、お客様の要望に合わせた幅広いご提案、アドバイスが得意。スタイリストの経験で培った接客力を活かし、お客様に合った結婚式スタイル、結婚式場のご提案を心がけています。保有資格:マタニティの医療サポート認定資格「マタニティコンシェルジュ」