結婚式をしない選択に——親族だけの気軽な食事会がおすすめ!
はじめての方へ | 公開: / 更新:
最近では、従来のような大規模な挙式や披露宴を行わず、シンプルに入籍のみで結婚を迎えるカップルも増えています。
いわゆる「ナシ婚」というスタイルですね。
ですが、「何もしない」という選択が後になって「やっぱり何かしておけばよかった…」という後悔につながることも。
そんなカップルにおすすめしたいのが、親族だけで行う気軽な食事会です。
かしこまりすぎず、でも大切な節目として、結婚の想い出をしっかり形に残せるスタイル。
今回は、その魅力や、実施時のポイントについてご紹介します。

結婚式の代わりに食事会を行うメリットとは?
結婚式をしない選択に代わり食事会を行うことには、新郎新婦とゲストの両方にとってさまざまなメリットがあります。
まず、新郎新婦にとってのメリットを考えていきましょう。
1. 経済的な負担が少なく、お祝いの場を設けられる
一般的な結婚式や披露宴は数百万円規模になることも。対して親族だけの食事会であれば、ぐっと費用を抑えることができます。
浮いた費用で新婚旅行を豪華にしたり、新居の家具や家電を充実させたりと、今後の生活をより豊かにすることにもつながります。
2. 準備がシンプルで体にも心にもやさしい
挙式や披露宴では招待状の手配や進行準備など、何かと手間がかかるもの。
一方、食事会であれば準備も比較的シンプル。
親しい人たちだけの集まりなので、緊張せず自然体で過ごせます。
特に妊娠中の方や、体調に不安がある方にとっては、全体的な所要時間も短く、身体への負担が少ない点も安心材料です。
3. ゲストへの負担も軽く、心からのおもてなしができる
招待するのは親族のみなので、人数も限られ、会場の手配や料理、プチギフトなども一人一人に合わせて丁寧に準備しやすくなります。
また、挙式や披露宴のようにフォーマルな装いで長時間拘束されることもなく、親世代のゲストにも負担がかかりにくいのが魅力です。
「ナシ婚」より「食事会だけ」はこんなに違う!
入籍だけで十分と考える方も少なくないですが、「食事会だけはやっておけばよかった」と感じる人も実は多いのです。
その理由のひとつは、両家の親族が一堂に集まる機会は意外と少ないということ。
相手の両親や兄弟、姉妹と会う機会はありますが、親族までとなると冠婚葬祭のタイミングになってしまいます。
お葬式や法事など、悲しいタイミングで初めて顔を合わせる…というのは避けたいものですよね。
こちらには悪気がなくても、親戚の中にはそのことを無礼だと考える人もいるかもしれません。
食事会は、そうした“両家の顔合わせ”の場にもなり、今後の関係性づくりの第一歩としても非常に大切です。
新郎新婦にとっても、食事会の実施が結婚したという節目になり、夫婦になったという気持ちが高まるでしょう。
また、食事会で心のこもったおもてなしができれば、これまでお世話になった両親や親族に対して、きちんと感謝の気持ちを表現できます。
形式にとらわれない食事会であっても、大切な人たちに囲まれながら改めて結婚を報告する時間は、ふたりにとっても大きな節目になります。
また、「これまでありがとう」「これからもよろしく」という気持ちを伝えることができるのも、この機会ならでは。
引き出物のような大げさなものではなくても、心を込めた小さなギフトを手渡すだけでも、温かい気持ちはきっと伝わります。
両家の顔合わせをカジュアルに行いたいと思うカップルも多いのではないでしょうか。
以下の記事では顔合わせをカジュアルに行う手順などを詳しく解説しています。
親族だけの食事会にふさわしい服装とは?
挙式や披露宴ほどフォーマルではない「親族だけの食事会」。
その分、どんな服装が適切なのか迷うカップルやゲストは少なくありません。
ここでは、食事会にふさわしい装いを新郎新婦・ゲストそれぞれの立場でご紹介します。
大切なのは、会の目的と会場の雰囲気に合わせたバランス感。ちょうどいいドレスコードで、誰もが心地よく過ごせる一日にしましょう。
結論から言えば、食事会の服装に明確なルールはありません。
ただし、ゲストにとっては新郎新婦の装いがドレスコードの“基準”になるため、方向性をしっかりと決めておくのが大切です。
きちんと感を演出したい場合
「お披露目の場」としての意味合いが強い食事会であれば、新郎はタキシード、新婦はウェディングドレスやカラードレス、和装など華やかな正装を選ぶのも素敵です。
結婚写真を兼ねて記念撮影をする予定がある場合にもぴったりです。
カジュアルな雰囲気を大切にしたい場合
一方で、「リラックスした雰囲気で親族同士の親睦を深めたい」という目的であれば、新郎はシンプルなスーツ、新婦はワンピースやセミフォーマルなセットアップなどでも問題ありません。
肩の力を抜いたおしゃれで、あたたかみのある食事会に仕上がります。
ゲストの服装は「格を揃えること」が大切です。
ゲストである親族は、新郎新婦の装いに合わせて“同等の格式”を意識することが基本です。
たとえば新婦がウェディングドレスや和装であれば、ゲストも準礼装や略礼装で揃えるようにします。
逆に、カジュアルな装いで開催する場合は、ゲストにも平服での参加をお願いする形で問題ありません。
とくに注意したいのが、「両家で服装の格がバラバラになってしまう」事態。
これは、事前の情報共有が不十分なことが原因で起こりがちです。
たとえば、
・新郎新婦は正装だけど、ゲストはカジュアル
・一方の家族は礼装で、もう一方は普段着に近い服装
こうしたズレは、知らず知らずのうちにご両家の間に気まずさを生むことにもなりかねません。
食事会の趣旨や希望するドレスコードについては、招待時や事前の連絡の中で丁寧に伝えておくことが大切です。
服装のルールよりも大切なのは「配慮」
服装のルールに厳格な正解はなくても、「お互いが気持ちよく過ごせるように」心を配ることが何より重要です。
たとえば、
「新郎新婦は正装にするけれど、ゲストは動きやすい服装で大丈夫ですよ」とあらかじめ伝えておけば、安心して準備できますよね。
その一言があるだけで、ゲストは「自分の服装はこれで大丈夫かな…」と悩まずに済み、当日を心から楽しめるのです。
レストランウェディングの服装に関しては以下の記事で詳しく解説しています。
気になる方はご覧ください。
ナシ婚の場合、食事会はどこで行うのがふさわしい?
親族同士の食事会を行う場所として候補に挙がることが多いのは、レストランや料亭、ホテルの個室などです。
ある程度の人数が集まりそうな場合は、一軒屋レストランを貸し切りにするといった方法もあります。
服装と同様に、会場にもここでなくてはならないという決まりはありません。
大事なのはプライベート感です。
せっかく親族同士が集まって親族を深めるのですから、周囲の話し声や物音が気になって会話に集中できないといった状況は避けたいですよね。
レストランやホテルで行う場合も、趣旨をあらかじめ伝えておくと配慮してもらえます。
食事会をフォーマルな雰囲気で円滑に進行したい場合、親族をメインとした少人数婚に特化した会場を選ぶのもひとつの方法です。
最初から少人数婚を想定した会場であれば、スタッフも少人数の慶事に慣れているため、よりスムーズな対応が期待できます。
また、少人数婚のコンシェルジュに相談すれば、会場の選定から式次第まで相談に乗ってもらえます。
プロの視点から、自分たちには思いつかない提案をしてくれることもあるでしょう。
食事会をぐっと印象的にする!おすすめの演出
もちろん、おいしい料理と和やかな会話だけでも素敵な時間になりますが、単なる食事会になってしまうのが嫌だという場合は、ちょっとした演出を加えるだけで食事会に『特別感』や『記念感』がプラスされ、より一層思い出深い時間になります。
特に、遠方から参加してくれている親族がいる場合は、おもてなしの雰囲気も高まります。
親族だけの少人数食事会でも取り入れやすい、おすすめ演出をご紹介します。
ウェルカムスピーチ
会のはじまりに、新郎新婦から参加者への感謝とご挨拶を。
シンプルでも心のこもった言葉があれば、場がぐっと引き締まります。おふたりの人柄や思いが伝わり、あたたかい空気になりますよ。
ウェディングケーキ入刀
華やかさを添える定番演出。
シンプルなウェディングケーキでも、ケーキ入刀を行うだけで一気に“結婚式らしい雰囲気”が生まれます。ファーストバイトまでやっても盛り上がります。
全員での記念写真撮影
家族・親族が一堂に会する機会は意外と少ないもの。
この機会に集合写真を残しておくと、あとから見返すたびに温かな気持ちになれます。
できればお酒が進む前に撮影するのがおすすめです。
写真は後日全員にプレゼントしてあげることもでき、親孝行にもなります。
プロによる演出(マジック・生演奏など)
少し特別感を演出したい場合には、プロのマジシャンや演奏家を呼ぶのも素敵。予算に余裕がある場合は検討してみてください。特にお子様のいる親族にも喜ばれます。
両親への手紙や花束贈呈
結婚式をしない代わりに、食事会の中で感謝を込めて手紙や花束を渡すのも心に残る演出です。照れくさくても、直接「ありがとう」を伝える貴重な機会に。
ゲスト紹介&一言コメントタイム
親族同士でも初対面の方がいる場合は、一人ずつご紹介して一言ずつコメントをいただくと、会話が自然と広がりやすくなります。
緊張をほぐすアイスブレイクにも。
家族の思い出トークタイム
おふたりの幼少期のエピソードや、家族との心温まる思い出を紹介する時間を設けてみてはいかがでしょう。兄弟姉妹や親御さんからの一言も加えれば、自然な笑いや感動が生まれます。
ふたりの手作りギフトを配布
小さな焼き菓子や写真付きメッセージカードなど、心を込めて用意した手作りギフトをテーブルに用意すると、食事会に“感謝”がしっかり伝わります。
ゲストが持ち帰ったあとも記念になるのがポイントです。
結婚式をしないなら、“親族との食事会”で思い出を
結婚式はしないと決めたけれど、「感謝の気持ちは伝えたい」「節目らしいことはしておきたい」…そんな方におすすめなのが、親族との食事会です。
フォーマルすぎず、かといってただの食事で終わらない、ちょうどいい距離感の“お披露目の場”として近年注目されています。準備の負担も少なく、アットホームな雰囲気の中で心からの感謝を伝えられる素敵な機会になりますよ。
特に、入籍後に何もしていないまま時が経ってしまうのはちょっと寂しい…という方は、入籍からあまり間が空かないうちに開催するのがおすすめです。
おふたりらしい演出を取り入れて、気取らず温かな“お披露目の時間”を過ごしてみてはいかがでしょうか。
ご家族の思い出にも残りますし、きっと「やってよかった」と感じられるはずです。
どんな会場がいいか、演出はどれを選ぶべきかと迷ったら、少人数結婚式専門の「Wedding table」にご相談ください。
経験豊富なコンシェルジュが、ふたりの希望やご予算に合わせたベストな会場をご提案いたします。
「結婚式はしないけど、ちゃんと感謝を伝えたい」
そんなおふたりを、Wedding tableが全力でサポートします。
この記事を書いた人
- 辻原
- Wedding 婚礼衣装スタイリストとして、約1,000組の新郎新婦を担当してきただけでなく、ドレスショップ勤務の経験も活かし、結婚式準備~結婚式当日までの流れを熟知しているプロフェッショナル。衣装に限らず結婚式のあらゆるジャンルの記事を執筆。保有資格:マタニティの医療サポート認定資格「マタニティコンシェルジュ」