授かり婚(マタニティウエディング)は後悔しやすい?世間のイメージは? その理由を紹介
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授かり婚は、結婚におけるひとつのスタイルとして周知されてきているものの「後悔しやすい」「離婚しやすい」という見方をする人もいます。
授かり婚で幸せな生活を送っている夫婦も多いのに、なぜそのような話が出てくるのでしょうか。
今回はその理由について紹介します。
授かり婚(マタニティウエディング)で後悔❓ 世間のイメージとは
授かり婚は妊娠と結婚が同時に訪れます。
それ自体は喜ばしいことであり、誰しも人の幸せを非難する必要などないはずです。
事実、多くの授かり婚のカップルが結婚式を挙げ、その後も幸せな生活を送っています。
一方で、授かり婚に対してマイナスイメージを持つ人がいることも事実です。
人々が持つ授かり婚のイメージとは、どういうものなのでしょうか。
好印象の意見
授かり婚に対して肯定的な見方をする人からは
- 「結婚も妊娠もおめでたいこと」
- 「それがふたりの選択なら尊重するべき」
- 「本人たちが幸せならそれでいい」
といった意見が多く聞かれます。
これらの意見に共通しているのは、自分の価値観を押し付けず、人がうれしいと感じていることを自分も素直に認められることです。
中には「ダブルの幸せを手にしている人が身近にいるのだから、自分もそれにあやかりたいと思う」といったポジティブな意見もあります。
幸せにはさまざまな形があることを認識すれば、授かり婚に対してネガティブなイメージを持たずに済むのかもしれません。
悪印象の意見
授かり婚に対して否定的な見方をする人からは「だらしない感じがする」「順番を守るべき」「親に申し訳ない」といった意見が多く聞かれます。
悪印象を持つのは、根底に「結婚とはこうあるべき」という概念があるためでしょう。
日本では従来から、結婚してから妊娠するのが正当な順番であるという認識が強い傾向があります。
そして、正当な順番とは異なるプロセスでの結婚に違和感を覚える人もいます。
そのため、自分の認識とは異なる選択をポジティブに捉えられず、結果として授かり婚を非難してしまうのかもしれません。
なんとも思わない意見
「人は人、自分は自分」「結婚してから妊娠しても離婚する人もいる。
未来のことはわからない」「周囲でも授かり婚が増えてきているので慣れた」など、
授かり婚を可もなく不可もなく捉えている人もいます。
「否定的な気持ちもわからなくはないが、明日は我が身だと思って気にしないようにしている」という意見からは、授かり婚は他人事ではないということを強く認識させられますね。
授かり婚の比率が高い地域では「友人も私も授かり婚」というケースも多く、気にするほど珍しいことではなくなってきている実情もあるようです。
授かり婚について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
授かり婚(マタニティウエディング)で後悔❓ 離婚率について
よく「授かり婚は離婚しやすい」といわれますが、それは事実なのでしょうか。
授かり婚の割合を年代別に見ると、
- 15~19歳:8割
- 20~24歳:6割
- 25~29歳:2割
- 30歳以降:1割
出典:令和3年度「出生に関する統計」の概況 – 厚生労働省
となっており、10代が際立って多いことがわかります。
一方、離婚率(離婚者数/有配偶者数)(女性)は
- 19歳まで:約7割
- 20~24歳:5割弱
- 25~29歳:約2割
- 30~34歳:約1割
出典:人口統計資料集(2023)改訂版 – 国立社会保障・人口問題研究所
これらのデータからわかるのは、そもそも10代での結婚は離婚率が高く、授かり婚は10代のカップルに多いということです。
そのため「授かり婚は離婚しやすい」のではなく「離婚する夫婦の割合は10代での授かり婚に多い」といえるでしょう。
もちろん、授かり婚でなくても離婚している夫婦の割合は増加傾向にあるので、結婚と妊娠の順番を離婚と関連づけて考えるのは避けたほうがいいかもしれません。
授かり婚(マタニティウエディング)で後悔❓離婚の理由とは
データの解釈はさまざまですが、授かり婚が原因で離婚に至るケースは少なからずあり、そのことを後悔している人もいます。
離婚を経験した人の中には「授かり婚でなければ後悔しなくてもよかった」と考える人もいるでしょう。
ここでは、なぜ授かり婚が後悔につながっているのか、その理由を挙げていきます。
授かり婚は若年齢(10代)が多い
先述のデータのとおり、10代での結婚は離婚率が高い傾向があります。
結婚は少なからず、その後の人生の選択肢を狭めます。
そのことを10代で認識するのは簡単ではないでしょう。
妊娠したことをきっかけに結婚したものの、現状とは違う人生を求める人も少なくありません。
10代は新しい夢に向かって進むことも、シングルマザーとして生きていくことも、比較的容易に選択できる若さがあります。
若いために新しい人生を踏み出しやすいことも10代の授かり婚に離婚が多い一因かもしれません。
結婚準備ができる前の授かり婚
もっとも現実的な問題として挙げられるのはお金のことです。
結婚は、ある程度の出費は避けられません。
その後の育児にはさらに長期的な資金計画が必要になります。
十分な貯蓄がないまま結婚生活を始めると、理想の結婚生活とはかけ離れた現実になる可能性もあります。
授かり婚は、結婚準備にかけられる時間が短く、新生活は始まったものの経済的に余裕がない状態を招いてしまうことも多いでしょう。
相手の見極めが不十分
交際相手としての評価と人生の伴侶としての評価は別物です。
どれほど相手を好きでも、一緒に生活していくうえで大きな問題があるのなら、人生の伴侶としての評価は低いものになるでしょう。
多くの場合、授かり婚は「意図しないタイミングでの結婚」であり、短い期間で婚姻や出産に至ります。
相手を見極める時間を十分に持てないことも離婚の要因になり得るでしょう。
二人の時間が少なくなる
授かり婚は、結婚後間もなく子育てが始まります。
新婚生活を楽しむ余裕はないと思っていいでしょう。
「結婚しても恋人同士のような関係を維持したい」と考えるカップルにとって、理想と現実のギャップは耐え難いものになるかもしれません。
授かり婚(マタニティウエディング)で後悔❓芸能人にも授かり婚は多い
「芸能人は授かり婚が多い」というのは、多くの人が持っている共通認識ではないでしょうか。
女性の活躍が推進される現状において、多くの芸能人が妊娠や結婚を経て、子育てと並行しながら仕事を継続しています。
その過程で離婚するケースもあれば、仲のいい夫婦として注目される芸能人もいます。
未来のことはわからなくても、子どもを守るため懸命に生きるのは、一般人も芸能人も変わりありません。
すべてはその人次第だということを認識しましょう。
授かり婚(マタニティウェディング)で後悔しない❕二人できちんと話し合いをしておく
結婚生活で大切なのは、出産までにきちんと今後の生活について話し合っておくことです。
たとえば
- 家事の分担
- 育児、子育ての方針について
- 家計の管理 など。
これから出産を迎え、赤ちゃんと3人で生きていくわけですからお互いに不安をもっている場合は、少しでも不安を解消できるような努力をしましょう。
結婚も出産もはじめてのことですから、乗り越えていくためにはもっとも大切な時間です。
授かり婚のスケジュールについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
授かり婚(マタニティウエディング)で後悔しない❕結婚後の生活が大切
「授かり婚だから離婚する」「結婚の後に妊娠したから離婚しない」ということはありません。
授かり婚でも離婚が特別多いわけでもなく、妊娠が結婚の決め手となったことを喜ばしく思いながら生活している人もたくさんいます。
大切なのは、結婚までのプロセスではなく授かり婚してからの生活です。
ふたりの選択に自信を持ち、計画的に生活していきましょう。
授かり婚になったら考えたい結婚式のこと。少しでも不安やお悩みがある場合、Wedding tableにお気軽にご相談ください。
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この記事を書いた人
- Wedding table事務局
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