フォトウェディングのドレス選び_ポイントや選び方をプロが解説!
フォト婚 | 公開: / 更新:
結婚のスタイルのひとつとして定着したフォトウェディング。
結婚式を行わないふたりをはじめ、写真撮影がメインのフォト婚の呼び名でも知られるようになってきました。
そんなフォトウェディングで、衣装選びは花嫁にとってメインイベントといえるほど大きなイベントです。憧れのウェディングドレスを着て素敵な写真を残したい!と思う花嫁は多いようですね。
似合うドレスを選べば、自然と表情も豊かになり写真全体の印象がアップします。人生の一大イベントですし、花嫁の美しさが引き立つドレスを着て、最高のショットを納めたいですよね。
とはいえ、どういったドレスを選べば良いのか?と悩む人も多いでしょう。
今回の記事では、挙式や結婚式ではなく「フォトウェディングのドレス」に焦点をあて、選び方やシーン別オススメドレスを紹介します。

フォトウェディングのドレス選び_失敗しないためのポイント
フォトウェディングのドレス選びのポイントとして、ドレスを着たときのイメージ「オシャレでスタイリッシュな花嫁」「キュートで可愛らしいな花嫁」「エレガントな花嫁」「正統派の花嫁」「ナチュラル」など、どんな雰囲気の花嫁をイメージしているかによって、選ぶドレスが変わってきます。
そこで、フォトウェディングのドレス選びで失敗しないために、以下3つのポイントをここではお伝えいたします。
- 自分に似合うか?
- 撮影場所・撮影時間とマッチするか?
- 写真映えするか?
以下より詳しく解説していきます。
1.自分に似合うか?
普段着と同じように、ウェディングドレスにも「自分に似合うもの・似合わないもの」があります。
「自分の骨格や体型に合うか?」「肌や髪色とマッチするか?」「コンプレックスをカバーできるか?」を考えていくと、自分に似合うドレスが見えてくるでしょう。
身長によって上半身や手足の長さが変わるように、骨格や体型に合うか合わないかは試着してみなければ分らないものです。
正面からの姿はご自身でも判断しやすいですが、サイドやバックから見たときの姿もとても大切になります。
実際にいくつか試着すると、自分にはこういったドレスが似合うと、なんとなくつかめてきます。
とはいえ、「自分にはプリンセスラインが似合わなそうだけれど、やっぱり憧れのプリンセスラインを着たい」といった悩みもあるでしょう。
なぜ似合わないと感じるのか、ご自身の気持ちを整理しながらドレスデザインの装飾や身に着けるアクセサリーを検討していきましょう。
アクセサリーや手に持つブーケなどのトータルのコーディネート次第で、同じドレスでも印象は変わります。
こうしたケースでは、自分に似合うカラーを選んだり、体型カバーができる小物をチョイスすることで、自分に似合うプリンセスラインを見つけられます。
2.撮影場所・撮影時間とマッチするか?
撮影場所とマッチするドレスを選ぶと、写真にまとまりが出ますし、花嫁の魅力を引き立てやすくなります。
ドレスショップでは店舗独自の造られた空間の中ドレス試着のため、
当日撮影する場所のイメージをしっかり固め、またどんな花嫁になりたいかイメージしておくことをおすすめします。
当日の撮影場所をしっかり把握していることで、短い日程の中でも迷わず衣装を選びやすくなるでしょう。
たとえば、夜景のなかでスパンコールやラメのついた純白ドレスを着れば、夜景との対比で写真全体が華やかな印象になり、花嫁の女性らしさも引き立ちます。
一方で撮影場所に合わないドレスを選ぶと、ドレスだけが浮いた印象になったり、逆に目立たなくなることもあるでしょう。
たとえば、大聖堂の「紫色のステンドグラス」と「選んだパープルのドレス」が同化してしまうと、ドレスが目立たないうえに地味な印象になってしまいます。
そのため、撮影場所の様子をチェックしたうえで、着るドレスを選ぶと失敗しにくいでしょう。
3.写真映えするか?
挙式・結婚式とフォトウェディングでは、ドレス選びでのチェックポイントが少々異なります。
「写真映えするか?」は、その典型的な例だといえます。
挙式や結婚式では「これを着たい!」という憧れのみで選ぶのも良いでしょう。
しかし、フォトウェディングは写真だけの結婚式なので、写真がどれだけキレイに撮れるか?という点が重要です。
花嫁が憧れる、海外セレブや韓国風花嫁など選択肢や写真の撮り方も選択肢がさまざまです。
そんなフォトウェディングの選択肢に『映える』ウェディングドレス・カラードレスをどう選ぶか?がとても重要になってきます。着たいドレスに合わせて写真を撮るのか、撮りたい写真に合わせてドレスを選ぶのか?
写真映えしないドレスを選んでしまうと、リアルで見ると素敵なのに「実際の写真を見ると地味」といった事態も考えられます。
たとえば細かい装飾や繊細なレースを施されたドレスは、実際に見るととても美しく一瞬で目を奪われるでしょう。
しかしながら、写真におさめてみるとはっきりと映りにくいものです。
いくら解像度の高いカメラでも、目視で感じる繊細さをすべてを写真で表現することは難しいかもしれません。
『映えには』細かいレースよりも大柄のカットワークレースがおすすめです。
また、大きなデザインやドレープの入り方などによっては体型カバーしやすく、思った以上に体型にメリハリが出てかなり『映え』ます。
『映え』には、一般的なドレスよりも個性を強調するとより映えやすいものかと。
ロングベールもマリアベールにチェンジしたり、シンプルなデザインには大振りなアクセサリーを合わせてお洒落にスタイリッシュにするもの『映え』ます。
ご自身で持っている小物のアイテムも映えに繫がるので、ドレス着用と合わせてタキシードにも合わせると更にふたりの『映え』がおしゃれにまとまりますね。
そのため、試着時にさまざまな角度から撮影し、写真映えするかをチェックすることが大切です。
フォトウェディングのドレス選びで失敗してしまうことは少なからずあるようです。上記ポイントをしっかり抑えておきましょう。
その他、フォトウェディングでの失敗はどのようなものがあるのでしょうか。フォトウェディングだけだから、打ち合わせはそんなにやらなくても大丈夫と思っていないでしょうか。
失敗事例を確認して、素敵なフォトウェディングを挙げられるといいですね!以下の記事ではフォトウェディングの失敗事例を紹介しつつ、失敗しないポイントを解説しています。気になる方はぜひご覧ください。
フォトウェディング_シーン別オススメドレス
フォトウェディングのドレス選びでは、以下のような「シーン別オススメドレス」を参考にすることもオススメです。
1.ビーチでのロケーションフォト
ビーチでのロケーションフォトでは、「解放感・軽やかさ・海を連想させる」などをイメージしてドレスを選ぶと良いでしょう。
大胆な肌の露出も、開放的なビーチならできてしまいそうですね。大人っぽくリゾート感を出したい花嫁におすすめです。
具体的にいうと、以下のようなドレスです。
【マーメイドドレス】
胸元から膝部分まで身体にフィットする「人魚姫のようなシルエット」なので、自然と海を連想させます。
またボディラインを美しくみせるシルエットのため、女性らしさを演出できるでしょう。
ウェディングドレスはもちろんのこと、海に調和した水色やエメラルドグリーンのカラードレスを選んでも素敵ですね。
見た目も軽やかなドレスは、ビーチウェディングの開放的な雰囲気にぴったりです。
【エンパイアドレス】
胸の下に切り替えがあり、下に広がるスカート部分が多いので、軽やかな素材のドレスで海風をキレイにうけふわっと映ります。動きやすくおなかに負担をかけにくいことから、マタニティでの撮影にもオススメです。
女神のような印象を与えるため、海辺での撮影によく合うでしょう。
【ミニドレス】
一般的なドレスよりも丈が短いミニドレスは、解放感を演出できます。
膝上に抵抗がある人は、ミモレ丈がオススメです。また海に足をつけた撮影も可能ですし、肌に砂がついても気になりにくくなります。
素足につけるアクセサリーや足の指にチェーンや紐を引っ掛けて、足の甲をかわいく飾るのもビーチロケーションにはぴったりですね。キラキラと映えるラインストーン入りならおしゃれに飾って華やかな足元になりそうですね。
2.チャペルでのロケーションフォト
チャペルでのロケーションフォトでは、「華やかさ・伝統的・(場合によっては)クラシカルさ」をイメージしてドレスを選ぶと良いでしょう。
具体的には、以下のようなドレスになります。
【プリンセスライン】
まさにお姫様のようなスカートのボリュームたっぷりなシルエットで、華やかさを演出できます。
プリンセスラインのドレスを着て、チャペルのバージンロードを歩くのが夢だった人もいるのではないでしょうか?ボリューム感のあるドレスは、華やかなチャペルやバージンロードにも映えるでしょう。
【Aライン】
上半身をスッキリみせ、スカートのウェスト部分からゆるやかに『アルファベットA』のように自然に広がるので、プリンセスラインほどのボリューム感が不要でも、チャペルでの存在感がほしい人にオススメです。
ロングトレーンにすれば、よりいっそうバージンロードに映えます。
プリンセスライン・Aラインともに、ロングベールをつけると伝統的イメージをプラスできます。またクラシカルなチャぺルでは、刺繍の入ったドレスや、肩をみせないオフショルダードレスもエレガント感が増します。
チャペルにも合い挙式らしさが出て良いでしょう。
市街地・公園でのロケーションフォト
市街地や公園でのロケーションフォトでは、選ぶ場所や昼夜によってオススメがあります。
たとえば、ハワイのようなリゾート地の街並みでは、以下のような通常のドレスも似合います。
- Aライン
- プリンセスライン
(※花嫁だけ上記のようなドレスで華やかにし、花婿は少しカジュアルなタキシードで合わせるのも◎)
通常の市街地では、カジュアルドレス、ミニドレスなどもオススメです。歩きやすくなり、ふたりの自然な表情が撮りやすくなるでしょう。
夜の撮影では、ボリューム感満点のプリンセスラインなどを着用すると、ライトで華やかに照らした際に存在感があります。
ドレス選びに関しては、以下の記事も参考になります。気になる方はぜひご覧ください。
フォトウェディングのドレス_Q&A
ここでは、フォトウェディングのドレスについてよくある質問を紹介します。
Q.レンタルと購入どちらが良いの?
A.レンタルだと自分で用意しなくて良い反面、納得のいくドレスを見つけられない可能性があるでしょう。
とはいえ、フォトウェディングではレンタルを選ぶ人が多数です。
購入の場合には、ドレスの購入費がかかりますし、ドレス着用する為に必要なアイテム一式の手配も必要になります。またご使用後のクリーニングやどこでどういった保管をするかといった問題も出てきます。
しかし、納得いくドレスや体型にフィットしたものを用意しやすくなる側面もあります。
購入したい場合には、成約前にプランや撮影場所に「ドレスの持ち込みが可能か?」を確認しましょう。持ち込みOKの場合にも、持ち込み料・運搬方法・持ち込み日などをチェックするのは必須です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
Q.ドレスは何着選べば良い?
A.フォトウェディングのドレスは、一般的に1~2着を選びます。
なかには3着以上を選ぶ人もいますが、少数派です。
和装は洋服とは異なり着付けに手間がかかるため、ドレスよりも着替えに時間を要します。またドレスにあわせて髪型やメイクも調整します。
そのため、衣装枚数が多いと疲れて撮影を楽しめなくなることもあるでしょう。
多くのドレスを選ぶというよりは、最高の1~2着を選び、撮影そのものを楽しむ方が良い写真を撮れます。
ドレス選びのポイントをおさえ、最高のフォトウェディングをしたい方はWedding tableへ
この記事を書いた人
- 辻原
- Wedding 婚礼衣装スタイリストとして、約1,000組の新郎新婦を担当してきただけでなく、ドレスショップ勤務の経験も活かし、結婚式準備~結婚式当日までの流れを熟知しているプロフェッショナル。衣装に限らず結婚式のあらゆるジャンルの記事を執筆。保有資格:マタニティの医療サポート認定資格「マタニティコンシェルジュ」