親しき仲にも礼儀あり!家族で行う結婚式の準備でチェックしておきたいこと
豆知識・費用・相場 | 公開: / 更新:
結婚式といえばホテルの広間で豪華な披露宴を開くというのが一般的でしたが、それもひと昔前までの話です。
さまざまな挙式スタイルが広まった現代では、アットホームな雰囲気かつ低予算で行える「家族で行う結婚式」の人気も高まりつつあります。
少人数でコンパクトな挙式ではありますが、招待するゲストが大切な身内だからこそ気を配りたい点も多いものです。
今回は、家族で行う結婚式で失敗しないよう、どれくらいの準備期間が必要なのかや準備段階でチェックしておきたいポイントを紹介していきます。

1 少人数で行う家族との結婚式の準備期間はどれくらい?
家族や親族を招いた結婚式の魅力の一つとして、結婚式の準備に時間や手間がさほどかからないことがあります。
大人数を招いた結婚式に比べて用意しなければいけないアイテムの数が少ないことや大規模な演出を行わないことで、準備の時間と手間を省くことができるからです。
50名以上の結婚式を行う方の準備期間は、半年~1年かけて行う方が多いです。
一方で、少人数の結婚式をされた方の準備期間は、3ヶ月~半年と比べるととても短いです。
中には、1ヶ月以内で準備から結婚式当日を迎えたという方もいらっしゃいます。
大人数を招く結婚式では、招待するゲストの顔ぶれを決めることに時間がかかることに比べて、少人数の結婚式では、身内だけとなるので招待したい顔ぶれがすぐに出てくることでしょう。
ゲストについて悩むこともなく、スムーズに準備に取り掛かれるので準備期間が短くて済みます。
2 結婚式場選びはアクセスを重視
家族での結婚式を行うと決めたら、まずは結婚式場選びから慎重に行いましょう。
憧れの場所や式場で挙式したいと考えるカップルも多いでしょうが、招待する家族や親戚が集まりやすい場所を選ぶことが大切です。
遠方での挙式は祖父母など高齢のゲストに負担をかけてしまうおそれがあるため、式場を決める前に両親などに相談してみると良いでしょう。
また、式場を選ぶ際はアクセスについても特に気を付けなければなりません。
どんなに素敵な式場でも、アクセスが悪いとゲストに不便な思いをさせてしまいます。
最寄り駅から徒歩で行けるのか、行けるなら何分かかるのか、徒歩で行けない場合は新郎新婦が手配した送迎バスなどの手配ができるかどうか確認しましょう。
式場によっては送迎バスを用意してくれるところもありますが、料金が挙式プランに含まれている場合とそうでない場合があるので注意が必要です。
ちなみに、アクセスが悪い式場以外でも送迎バスを手配したほうが良いケースもあります。
たとえば、挙式と披露宴の会場が異なる場合やゲストの数が多い場合、遠方から参加するゲストが多い場合などです。
いずれも移動に手間取る可能性が高く、それぞれのゲストに任せていると式の進行が遅れたり不満が出たりするおそれもあります。
スムーズに式を進行するためにも、送迎バスで一斉に移動したほうが良いでしょう。
さらに、式場までのルートに坂や階段がないかどうかチェックすることも大切です。
高齢のゲストには、ちょっとした坂や階段も大きな負担になってしまいます。
家族や親戚だけが集まる結婚式だからこそ、大切な人々に細やかな配慮が必要となるのです。
3 ゲストの交通費は誰が負担する?
結婚式にはさまざまな費用がかかりますが、中でも新郎新婦が頭を悩ませるものといえば「お車代」でしょう。
遠方からわざわざ来てくれたゲストに対し、交通費の足しにしてもらうためにお渡しするお金です。
上司や友人に渡すものというイメージがありますが、もちろん家族や親戚に渡しても問題ありません。
ただし、親戚の場合はお互いの結婚式に出席することも多く、お車代に関して一定のルールを決めているケースもあります。
「お互い様だから」とお車代を一切受け取らなかったり、どの結婚式でも一律で金額を決めて渡したりすることも珍しくありません。
場合によっては、交通費として実費を全額渡していることもあるでしょう。
このような親戚内のルールは新郎新婦にはわかりにくいものなので、遠方から来てくれるゲストのお車代をどうするのか、両親にしっかり相談することが大切です。
ルールを無視し、世間一般の相場に合わせたお車代を準備すると、逆にゲストを戸惑わせてしまう可能性もあります。
その後の親戚付き合いにも影響しかねないデリケートな問題なので、親の意見も参考にしながら失礼にならないよう慎重に決めましょう。
4 ゲストをもてなすためのチェック項目1:結婚式場の設備
<画像出典:アヴァンセリアン東京>
せっかくお祝いに来てくれたゲストには、式場で快適に過ごしてもらいたいものですよね。
ゲストを十分にもてなすためには、ゲストの健康状態や家族構成などにも配慮して式場を選ぶことが欠かせません。
たとえば、高齢者や車椅子が必要なゲストがいれば、式場がバリアフリーになっていたり、広々とした多目的トイレがあったりすると安心です。
多目的トイレは、ほかにもオストメイトという人工肛門を付けているゲストや、乳幼児と一緒に出席するゲストにも役立ちます。
まだ授乳が必要な赤ちゃんがいる場合は、視線を気にせず安心して使用できる専用の授乳室もあると喜ばれます。
授乳室がない会場でも、個室や人目を遮れるカーテン付のスペースがあれば敷物を敷いたり椅子を用意してあげることで、簡易的な授乳やおむつ替えスペースとして十分に対応することができるでしょう。
また、出席するゲストが比較的少ない家族との結婚式の場合、相手方のゲストと密接に関わることも珍しくありません。
あまり知らない人と長時間話をしたり気を遣ったりして、疲れてしまうゲストもいます。特に高齢ゲストの場合、椅子に座り続けるだけで負担になってしまうこともあるのです。
このため、メインの式場とは別にちょっとした休憩スペースや控室を準備し、疲れたらいつでも休めるようにしておくと喜ばれるでしょう。
5 ゲストをもてなすためのチェック項目2:婚礼料理の内容
<画像出典:旧軽井沢ホテル音羽ノ森>
結婚式では、見た目にも美しい豪華な料理の数々が提供されます。
普段はなかなか食べる機会のない料理が出されることも多く、楽しみにしているゲストも多いでしょう。
ゲスト全員に食事を楽しんでもらうために、配慮したいポイントを把握しておきましょう。
#コース料理の場合、別メニューに変更できるか
一般的に、結婚式では和洋中などのコース料理が用意されています。
ゲスト全員に同じ料理が出されるのが基本ですが、中にはアレルギーや食べ物の好みなどの問題で食べられない料理もあるでしょう。
高齢のゲストの場合、食事の際に薬を服用しなければならないこともあります。
薬の種類によっては、飲み合わせが悪い食材もあるので注意しなければなりません。
このような問題を避けるために、家族での結婚式でもきちんと招待状を出し、出欠の返信ハガキで料理に関する希望などを教えてもらいましょう。
食べられない料理がある場合、別メニューに変更できるか式場に相談する必要があります。
#ビュッフェスタイルが可能か
ゲストの年齢層に幅があったり食べる量に大きな違いがあったりする場合、全員が同じコース料理では満足してもらえない可能性もあります。
こんなときは、ビュッフェスタイルが可能かどうか確認してみましょう。
ビュッフェスタイルであれば、各ゲストが自分の好きな料理を好きなだけ食べることができます。
量が足りない、好きな料理がないといった不満も起きにくいですし、テーブルを離れてワイワイと料理を選ぶことで、ゲストの間に会話も生まれやすくなります。
よりカジュアルでアットホームな雰囲気も演出できるため、料理内容に悩んでいる場合はビュッフェスタイルも検討してみると良いでしょう。
6 少人数結婚式だからこそのおもてなし
家族との結婚式では、一般的な結婚式にありがちな余興や演出などを行わないことも多くなっています。
しかし、せっかくの結婚式であることに変わりはなく、何かしら思い出に残る演出をしたいと思っている人も多いでしょう。
そんなときは、少人数だからこそ可能な演出を行うという方法もあります。
たとえば、ゲスト一人ひとりへ手書きのメッセージカードを贈ったり、写真を撮影したりする演出などをしてみましょう。
これらはゲストの数が多い一般的な結婚式では難しい演出であり、家族で行う結婚式ならではの良い思い出になります。
また、結婚式のメインイベントともいえるケーキカットを行うのも良いでしょう。
ケーキは出席人数に応じてサイズが変えられるため、コンパクトな家族で行う結婚式でも問題なく行えます。
新郎新婦にちなんだオリジナリティのあるデザインにすれば、式も盛り上がることでしょう。
7 家族で行う結婚式の準備に困ったら専門コンシェルジュに相談してみよう!
近しい家族や親戚とアットホームな結婚式を挙げたいなら、家族で行う結婚式がおすすめです。
予算を抑えられるなどメリットも多いですが、ゲストとの距離が近いため細やかな配慮も必要になります。
式場選びに始まり、交通費の負担や式場の設備、料理や演出などさまざまな点に注目しなければなりません。
一般的な結婚式とは勝手が違うことも多いので、満足のいく式にしたいなら少人数結婚式の経験が豊富なコンシェルジュに相談することがポイントです。
どこに相談すれば良いか迷ったら、「Wedding table」を選びましょう。
新郎新婦の希望に沿った情報や式場を紹介してくれるだけでなく、専門のコンシェルジュがスムーズな挙式準備のサポートまで行ってくれます。
家族での結婚式に興味があるものの、何から準備すれば良いかわからないという場合はまず問い合わせてみると良いでしょう。
この記事を書いた人
- Wedding table事務局
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