親しき仲にも礼儀あり!家族で叶える少人数結婚式の準備ポイント
豆知識・費用・相場 | 公開: / 更新:
結婚式といえば、豪華な披露宴や大人数ゲストを招くイメージがありましたが、近年は「家族だけで行う少人数結婚式」が注目されています。
「大切な人だけに感謝を伝えたい」
「形式よりも心温まる時間を大事にしたい」
「予算を抑えつつも思い出に残る一日にしたい」
そんな想いから、親しい家族や親戚とアットホームに挙げる結婚式を選ぶカップルが増えているのです。
ただし、「人数が少ないから準備も簡単でしょ」と油断してしまうのはNG。
ゲストが家族だからこそ気を配りたい礼儀やマナーがあり、準備をしっかり整えてこそ、温かく心に残る一日になります。
ここでは、家族婚の準備で失敗しないためのチェックポイントを、わかりやすく解説していきます。

1. 少人数で行う家族婚の準備期間はどれくらい?
一般的な大人数婚では、挙式と披露宴の招待客リストの作成や演出の検討などで半年〜1年の準備が必要です。
一方で、家族や親族中心の少人数結婚式なら、挙式と会食に3ヶ月前後でも十分に準備可能。
・招待するのは家族や近しい親戚だけなので、顔ぶれがすぐに決まる
・席次表や引き出物の準備もシンプル
・大掛かりな演出を省ける
こうした理由から、短期間でもスムーズに進められるのが家族婚の魅力です。
実際には、2ヶ月ほどで準備から当日を迎えたカップルもいます。
忙しい社会人や、できるだけ早く挙式を叶えたいカップルにとっても、家族婚はぴったりのスタイルです。
2. 式場選びはアクセス重視!家族が安心して集まれる場所を
家族との少人数結婚式を行うと決めたら、まずは結婚式場探しから慎重に行いましょう。
「憧れのロケーションで結婚式をしたい」という気持ちは自然ですが、ゲストである家族や親族にとって安心して集まれる場所かどうかを第一に考えましょう。
・最寄り駅から徒歩で行けるか?
・送迎バスの手配が可能か?
・式場までに坂や階段がないか?
特に高齢の祖父母や小さな子どもを連れた家族にとっては、アクセスのしやすさが大きなポイントです。
結婚式はふたりの「ありがとう」を伝える場。
遠方から参加するゲストも含め「来てよかった」と思ってもらうためには、快適に移動できる環境を整えることが最高のおもてなしの第一歩です。
家族や親戚だけが集まる結婚式だからこそ、大切な人々に細やかな配慮が必要となるのです。
3. ゲストの交通費は誰が負担する?家族婚ならではの注意点
少人数結婚式でも避けて通れないのが、お車代(交通費)問題。
「親戚には必要ないのでは?」と思いがちですが、実際には地域や家庭によってルールが異なります。
・一律で渡す
・実費を全額負担する
・「お互い様だから」と渡さない
など、さまざまなケースがあるのです。
遠方から来てくれたゲストに対し、交通費の足しにしてもらうためにお渡しするお金です。
上司や友人に渡すものというイメージがありますが、もちろん家族や親戚に渡しても問題ありません。
ただし、親戚の場合はお互いの結婚式に出席することも多く、お車代に関して一定のルールを決めているケースもあります。
「お互い様だから」とお車代を一切受け取らなかったり、どの結婚式でも一律で金額を決めて渡したりすることも珍しくありません。
場合によっては、交通費として実費を全額渡していることもあるでしょう。
このような親戚内のルールは新郎新婦にはわかりにくいものなので、新郎新婦だけで判断せず必ず両親に相談して取り決めることが重要。
交通費の対応一つで「気が利くな」と思われることもあれば、逆に「非常識」と思われてしまうこともあります。
家族婚だからこそ、こうした細やかな部分に礼儀を尽くしましょう。
4. 式場設備はゲストの安心に直結する
ゲストに快適に過ごしてもらうためには、ゲストの健康状態や家族構成などにも配慮して式場を選ぶことが欠かせません。
たとえば、高齢者や車椅子が必要なゲストがいれば、式場がバリアフリーになっていたり、広々とした多目的トイレがあったりすると安心です。
多目的トイレは、他にもオストメイトという人工肛門を付けているゲストや、乳幼児と一緒に出席するゲストにも役立ちます。
授乳が必要な赤ちゃんがいる場合は、視線を気にせず安心して使用できる専用の授乳室もあると喜ばれます。
授乳室がない会場でも、個室や人目を遮れるカーテン付のスペースがあれば敷物を敷いたり椅子を用意してあげることで、簡易的な授乳やおむつ替えスペースとして十分に対応することができるでしょう。
また、出席するゲストが比較的少ない家族との結婚式の場合、相手方のゲストと密接に関わることも珍しくありません。
あまり知らない人と長時間話をしたり気を遣ったりして、疲れてしまうゲストもいます。特に高齢ゲストの場合、椅子に座り続けるだけで負担になってしまうこともあるのです。
このため、メインの式場とは別にちょっとした休憩スペースや控室を準備し、疲れたらいつでも休めるようにしておくと喜ばれるでしょう。
5. 婚礼料理は感謝を伝える大切なおもてなし
結婚式では、見た目にも美しい豪華な料理の数々が提供されます。
普段はなかなか食べる機会のない料理が出されることも多く、楽しみにしているゲストも多いでしょう。
ゲスト全員に料理を楽しんでもらうために、配慮したいポイントを把握しておきましょう。
結婚式では、和洋中の婚礼コース料理が用意されています。
ゲスト全員に同じ料理が出されるのが基本ですが、中にはアレルギーや食べ物の好みなどの問題で食べられない料理もあるでしょう。
高齢のゲストの場合、食事の際に薬を服用しなければならないこともあります。薬の種類によっては、飲み合わせが悪い食材もあるので注意しなければなりません。
また、必要であれば柔らかい料理をセレクトしたり、肉料理は初めからカッティングしてもらう気配りをするのも良いでしょう。
食べられない料理がある場合、別メニューに変更できるかも式場に確認しましょう。
料理を通じて「ありがとう」を伝えることは、何よりも心に残るおもてなしです。
料理を使った「驚き」と「感謝」が伝わる演出アイデアをご紹介します。
こちらもご参考にしてください。
6. 少人数だからこそできる感動の演出
家族との少人数結婚式では、華やかな披露宴のように余興や大掛かりな演出をしないケースも多くあります。
しかし、大切な一日であることに変わりはなく、「せっかくなら思い出に残る演出を取り入れたい」と考える新郎新婦様も少なくありません。
そんなときにおすすめなのが、“少人数だからこそできるおもてなし”です。
たとえば、ゲスト一人ひとりに向けて手書きのメッセージカードを用意したり、家族ごとに記念写真を撮影したりといった心温まる工夫。人数が限られているからこそ丁寧に対応でき、ゲストの胸にも深く刻まれる演出になります。
また、結婚式の定番であるケーキカットも、少人数結婚式ならではの形で楽しむことができます。
人数に合わせてコンパクトなケーキを選び、新郎新婦の思い出や趣味を取り入れたオリジナルデザインにすれば、一層特別なシーンに。ゲスト全員が近くで見守り、歓声とともに祝福してくれる瞬間は、まさに家族婚ならではの温かなひとときです。
派手さよりも心を込めたおもてなしが映えるのが、少人数結婚式の魅力。
ゲスト一人ひとりの笑顔を近くで感じられる時間こそが、何よりの思い出となるでしょう。
少人数結婚式のぴったりの演出も詳しくご紹介。
こちらもチェックしてください。
7. 家族で行う少人数結婚式の準備に迷ったら、専門コンシェルジュに相談しよう
両親や兄弟姉妹、親しい親戚に囲まれて過ごす『家族との少人数結婚式』。アットホームで心温まる雰囲気が魅力であり、費用を少しでも抑えられるメリットもあります。
一方で、ゲストが近しい関係だからこそ細やかな配慮が求められ、準備に悩む新郎新婦様も少なくありません。
式場選びに始まり、アクセスや送迎、設備のバリアフリー対応、料理や演出など――少人数婚ならではの検討ポイントは意外と多いもの。大人数婚と同じ進め方では「思っていた雰囲気にならなかった」と後悔してしまうケースもあります。
そんなときに頼りになるのが、少人数結婚式に精通した専門コンシェルジュです。
経験豊富なプロに相談すれば、ふたりの希望を丁寧にヒアリングし、ぴったりの式場やプランを提案してくれます。準備の進め方や演出アイデアも一緒に考えてくれるため、初めての相談でも安心です。
「どこに相談すればいいの?」と迷ったら、ぜひWedding tableへ。
少人数専門のウェディングコンシェルジュが、ふたりの想いを大切にしながら、式場探しからドレス探しまでをしっかりサポートします。相談も無料でできるので、まずは気軽に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
- 辻原
- Wedding 婚礼衣装スタイリストとして、約1,000組の新郎新婦を担当してきただけでなく、ドレスショップ勤務の経験も活かし、結婚式準備~結婚式当日までの流れを熟知しているプロフェッショナル。衣装に限らず結婚式のあらゆるジャンルの記事を執筆。保有資格:マタニティの医療サポート認定資格「マタニティコンシェルジュ」