結婚式当日の流れとマタニティウェディングで気を付けたいこと
豆知識・費用・相場 | 公開: / 更新:
ゆったりした進行と導線の確保を
気分が悪いと感じたらすぐに伝えて

ポイント1
結婚式当日は、新婦がいつでも休めるよう余裕を持った進行と導線を確保しましょう。
安定期に入っていたとしても、絶対に無理は禁物です。
人前に立つという普段とは違う緊張感や、ドレスを長時間着ていることによる体の負担を考えて、周りの人たちがしっかりと新婦のケアをしてあげてください。
お色直し時に5分でもいいので、ドレスを脱いで横になり、おなかや背中をリラックスさせましょう。
ポイント2
新婦の座る椅子は座高の高い椅子や手すりがある椅子にしたり、お色直しはヘアメイクと小物をチェンジする程度に抑えるなど、新婦の負担を減らす配慮を忘れずに。
結婚式の最中に気分が悪くなってしまった場合もすぐにスタッフに駆けつけてもらえるように、事前に合図などを決めておくとよいかもしれません。
ゴミ袋を用意しておくと何かあった時に安心です。
当日の体調を踏まえ、辞めておいた方がいいことはどんなことか
新婦に負担がかからないことを第一に考え、二次会や屋外演出は検討をしましょう。
マタニティウェディングの場合、休憩を多く取るようにしたり、体調が崩れていなければ二次会も行えます。
夕方から足が浮腫んだり、疲れてしまう方もいるので、午前中に挙式・披露宴、16時と少し早めの時間より二次会を開始するという構成にするのも一案。
二次会前に妊婦が休む時間を作る・移動がなくてすむように披露宴と同じ会場内で行う・新婦が休めるスペースを確保するなど、負担を軽減する配慮を忘れずに。
万が一、新婦が体調不良で不在になる時間ができたとしても、あらかじめ成立する流れにして、新婦が疲れてしまった際は、休憩スペースに下がりやすいようにしてあげましょう。勿論、新婦の体調を考えて二次会は検討するという判断も。
また、ガーデンがある会場では屋外での演出も楽しめますが、新婦の負担が少なくて済むよう無理のないプログラムを心がけて。
【妊娠週数別】当日に気をつけるポイント:<妊娠初期 〜妊娠4ヶ月>
●まだつわりの症状が続いている新婦も多く、母子共に不安定な時期です。元気そうに見えても、無理をしないことが大切。
●味覚の変化もあり、食べられないものが多い場合は、事前に相談して新婦の料理だけ変更してもらうことも検討を。水分摂取はこまめに、炭酸水などに柑橘系のレモンを絞ると飲みやすいかも。
●立っていることがつらく、子宮の違和感から頻尿になることもあるので、少しでも疲れたと感じたらスタッフに伝えましょう。
【妊娠週数別】当日に気をつけるポイント:<妊娠中期 妊娠5〜6ヶ月>
●安定期に入る時期。ママの体調は安定してきますが、貧血になりやすくなることも。お腹が大きくなることにより、腰痛が酷くなっている場合もあるので、新婦が長時間立っていることのないよう、周囲の人も配慮を忘れずに。
●またこの頃から乳腺が発達してくるため、乳頭から分泌液が出ることも。心配な場合は、パットを使用するなどして衣装を汚さないよう注意しましょう。
●稀に結婚式当日、むくみのせいで指輪が入らなくなってしまうということも。できれば挙式の前に確認してみて、もし入らないよいうであれば慌てずスタッフに相談を。
母親学級や戌の日の安産祈願、赤ちゃんの性別が分かりベビー用品・入院用品の買い出しなど、行事が一番多い時期のため、疲れがたまらないよう、きちんとスケジュールを立てましょう。
【妊娠週数別】当日に気をつけるポイント:<妊娠後期 妊娠7〜8ヶ月>
●お腹が大きくなり、今までのように動くのが少しつらくなってくる時期です。ゆったりとした行動を心がけて。
●子宮も大きくなり胃を圧迫してくるので、食事は無理せず控えめに。披露宴の間、なかなか料理を食べることのできない新婦のために出さずに披露宴後に提供してくれる場合もあるので確認してみましょう。非妊時より1.5倍血液量が増える時期のため水分はいつもより多めに取りましょう。
●足のむくみがひどくなってくる人も多いので、マッサージをしてあげるなど新郎がしっかりサポートを。着圧ストッキングなどの装着もおすすめ。
この記事を書いた人
- 加藤
- 婚礼衣装スタイリストとして、約1000組の新郎新婦を担当。ドレスの仕入れ担当経験から、トレンドを押さえ、お客様の要望に合わせた幅広いご提案、アドバイスが得意。スタイリストの経験で培った接客力を活かし、お客様に合った結婚式スタイル、結婚式場のご提案を心がけています。保有資格:マタニティの医療サポート認定資格「マタニティコンシェルジュ」