結婚式は挙げないけどお披露目パーティーしたい! どんな内容ならゲストに喜ばれる?
はじめての方へ | 公開: / 更新:
結婚のスタイルが多様化している今、必ずしも「挙式+披露宴」という形にこだわらず、自分たちらしいお祝いの形を選ぶカップルが増えてきました。中でも注目されているのが、「結婚式はしないけれど、感謝を伝える場として開くお披露目パーティー」。
「堅苦しいのはちょっと…」「大げさな結婚式はしなくていいけど、大切な人たちにちゃんと報告したい」。
そんな想いをカタチにできるのが、お披露目パーティーです。
ここでは、少人数でアットホームに結婚を祝いたいカップルに向けて、「結婚式をしないお披露目パーティー」の魅力やアイディア、メリット・デメリットについて最新のスタイルを詳しくご紹介します。

そもそも「お披露目パーティー」とは?
お披露目パーティーとは、その名の通り結婚をお披露目するためのカジュアルなパーティースタイル。挙式や披露宴を行わずに、ご家族や親族と本当に近しい友人や職場の仲の良い同僚を中心に招いて、自由なタイルで行うのが特徴です。
形式にとらわれず、食事をしながら歓談を楽しむスタイルや、カフェやレストランを貸切って行うパーティーなど、その内容はカップルによってさまざま。
最近では、海外挙式(ハワイ・グアムなど)や国内リゾートウェディング(軽井沢・箱根・沖縄など)を済ませた後、帰国してから行う「帰国後パーティー」として開かれることも増えています。
いずれにしても、それぞれのカップルの経済事情や考え方、ゲストの顔ぶれなどでおふたりの希望通りの内容にすることができるので、アットホームで気軽なお披露目パーティーを計画することができるでしょう。
アットホームな結婚式にするためのポイントを知りたい方は以下の記事が参考になります。
お披露目パーティーのメリット
結婚式をせずにパーティーだけを行うのは、決して珍しいわけではありません。
一方、このスタイルにはメリットとデメリットがあり、実施にあたってはその点をしっかりと理解しておく必要があります。
まずは、以下でお披露目パーティーのみを開催する場合のメリットについて解説します。
自由度が高く、自分たちらしい演出ができる
一般的な披露宴では進行や演出の”型”がある程度決められておりますが、お披露目パーティーなら、タイムスケジュールや演出をすべて自由に決められます。
例えば、
・お気に入りのレストランでの着席フルコース
・ウェルカムドリンクから始めるカジュアルな立食パーティー
・ゲスト紹介&ふたりとのエピソード披露
・ひとりずつの「おめでとう」リレー形式で一言メッセージ
・ゲスト全員でグラスを掲げて「このご縁がずっと続きますように」と締めくくるお開き前の「未来への乾杯」
お披露目パーティーは「このタイミングでこの演出をする」という概念がありません。
そのため、ふたりが自由に内容を決められます。
雰囲気も披露宴よりはカジュアルで気負いせず楽しめるうえに、ゲストと交流する時間も十分に確保できるでしょう。
ゲストとの距離が近く、交流をしっかり楽しめる
披露宴では「お色直し」や「スピーチ」「進行の流れ」で新郎新婦が忙しくなりがちですが、お披露目パーティーはその場にずっと一緒にいられるのも魅力。
少人数だからこそゲスト一人ひとりと会話ができ、ゆっくりと感謝の気持ちを伝えられる時間になります。
費用や準備の負担が少なくてすむ
お披露目パーティーは、一般的な結婚披露宴と比べて準備の手間やコストが抑えられるのが大きなメリットです。ドレスやタキシードなど婚礼衣装をしっかり着用する場合でも、次のような工夫で負担を減らすことができます。
■引出物や演出をシンプルに
披露宴で一般的な「引出物」は、お披露目パーティーでは用意しないカップルも多く、代わりにゲストの好みの合わせたプレゼントを個別に準備してよりシンプルに感謝を伝えるカップルが多いです。
映像演出や余興を詰め込まず、ゲストとの歓談時間をメインにするだけでも費用と準備が大幅に軽減されます。
■会場装花は自分たちらしくミニマム7に
大掛かりな装花やテーマ装飾をしなくても、テーブルにおしゃれで小さな花瓶を並べるだけで温かみのある空間に。
お気に入りの写真や思い出のアイテムを飾るなど、ふたりの個性を活かした手作り感ある装飾が喜ばれます。
■司会や進行はシンプルでもOK
少人数のお披露目パーティーであれば、プロの司会者を入れなくても新郎新婦が自ら進行をしたり、話が得意な友人に軽く協力してもらうことでコストも抑えられ、ゲストとの距離感もぐっと縮まります。
■演出も「なし」or「最小限」でOK
「演出がないと寂しいかも…?」と不安になる方もいますが、少人数お披露目パーティーの場合は自然な会話や写真撮影タイムの方が盛り上がることも。ケーキ入刀など定番の1シーンだけを取り入れるのもおすすめです。
■ 招待状や席次表はペーパーレスで効率的に
紙の招待状や席次表を用意せず、LINEやメール、WEB招待状での案内に切り替えるカップルも増えています。環境にも優しく、スピーディーに案内ができるため、準備の手間も大幅に減らせます。
お披露目パーティーは、周囲への気遣い・感謝を大切にしながら、ふたりらしく無理のないスタイルで開催できるのが魅力です。
お披露目パーティーのデメリット
家族や友人ゲストの「お披露目パーティー」に対して理解が得にくいことも
年配の親族の中には「結婚式をきちんと挙げることが夫婦の第一歩」と考える方もいます。「なぜ挙式をしないのか?」と尋ねられることもあるかもしれません。
そのため、パーティーを開く目的や想いをあらかじめ家族に伝えておくことが大切です。
ゲストが戸惑う可能性がある
形式ばらないパーティーだからこそ、服装やご祝儀の扱いでゲストが戸惑うケースも。事前に「会費制です」「平服でOKです」などの案内をしっかり添えることで、ゲストも安心して参加できます。
どんな種類のパーティーにする?
お披露目パーティーは、結婚式とは異なり、ふたりの個性や価値観が色濃く反映される自由なスタイルが魅力です。だからこそ、どんな形式で行うのかを考える時間は、これから夫婦として歩み出す第一歩とも言えるでしょう。
ここでは、実際に多くのカップルが選んでいるお披露目パーティーのスタイルをご紹介します。それぞれの特徴を知り、ふたりらしいかたちを見つけてください。
親族中心のフォーマルな食事会パーティー
落ち着いた雰囲気のなかで、家族や親族との絆を深める場として選ばれるのが「親族で行う食事会パーティー」です。格式あるホテルや料亭を舞台に、和やかで上質なひとときを過ごすのが特徴です。
演出よりも会話や料理を大切にした内容が多く、主催者を親御さんにお願いするケースも少なくありません。披露宴のような厳密なプログラムは組まないものの、自然とお祝いムードが漂う、あたたかな集まりになるでしょう。
親族や友人を招く1.5次会お披露目パーティー
フォーマルとカジュアルのバランスを大切にしたいカップルに人気なのが、1.5次会スタイル。披露宴の形式をベースにしながらも、演出を自由に取捨選択できる点が最大の魅力です。
ホテルやゲストハウス、レストランなど多様な会場で行われ、ケーキカットや乾杯などお祝いムードの演出は残しつつ、ゲストとの歓談時間を多く取る工夫も可能。お披露目と感謝の気持ちが自然に伝わる、ちょうどいい距離感のパーティーです。
友人中心の会費制カジュアルパーティー
堅苦しさを排し、気心の知れた友人たちとワイワイ楽しみたいなら、会費制のカジュアルパーティーがおすすめ。レストランやカフェ、貸切可能なイベントスペースなどを利用して、オリジナリティあふれる時間を演出します。
幹事を友人に依頼し、ゲームやムービー演出、フォトブース設置など、自分たちの「好き」を詰め込める自由度の高さが魅力。服装やドレスコードも柔軟に決められるため、ラフだけど温かい、記憶に残るパーティーになるでしょう。
ナイトウェディングパーティー
非日常感を演出したいふたりには、夜の時間帯に行うナイトウェディングパーティーがおすすめ。照明の演出や夜景のロケーションが幻想的なムードを作り出し、昼間のパーティーとはひと味違う、大人の雰囲気を醸し出します。
ライトアップされたガーデンやテラスでの乾杯、キャンドルやランタンを使った演出、ナイトフォトなども人気。非日常感を重視したいカップルにはぴったりの選択肢です。
親しい友人のみの居酒屋パーティー
二次会の内容をベースにお披露目の要素を取り入れたスタイルです。
形式ばらない雰囲気が好きなふたりには、個室のある居酒屋を貸し切って行う“ほろ酔いパーティー”もおすすめ。費用も比較的リーズナブルで、ゲストにも気軽に参加してもらえるのが魅力です。
演出よりも会話と笑い声が飛び交う時間がメインになるため、無理のない進行で楽しいひとときを過ごせます。肩肘張らず、それでいて心の距離がグッと縮まる。そんな温もりあるスタイルです。
ゲストに喜んでもらうには?
パーティーがいくらふたりらしくても、参加するゲストが「楽しかった」「心に残った」と思える内容でなければ、満足度は下がってしまいます。
ここではゲスト目線で考える「喜ばれるパーティー」のためのポイントをご紹介します。
ゲストに合わせた料理選び
「料理が美味しかった」という感想は、パーティー全体の満足度を左右する大きなポイント。
親族中心なら和食や和洋折衷料理、大人数での1.5次会ならフレンチやイタリアンのコース、カジュアルパーティーならブッフェやビュッフェスタイルなど、ゲストの層や会場に合ったスタイルを選びましょう。
ゲストに寄り添ったプログラム構成
ゲストに楽しんでもらうには、「どんな演出が喜ばれるか」を想像することが大切です。
たとえば親族中心なら鏡開き、友人中心ならゲームやクイズ形式の自己紹介など、プログラム次第で場の空気が大きく変わります。
演出と衣装のバランスも考慮し、ふたりの動きやすさも意識しましょう。
ゲストに合わせた会場選び
ホテルのバンケットルームから居酒屋の個室まで、パーティーの場所には多くの選択肢があります。ただし、ゲスト層に合った会場を選ぶことが何より大切です。
親族のみのパーティーにカジュアルなレストランや居酒屋は場違いな雰囲気になりますし、平服の友人が集まるパーティーでホテルを利用するのも違和感があります。会場の立地やアクセスも含めて、ゲストの目線に立った選択を心がけましょう。
会場選びで迷ったら以下の記事を参考にしてみてください。
東京駅周辺でレストランウェディングができる会場を紹介しています。
新郎新婦の衣装はどうする?
お披露目パーティーは、動きやすさとスタイルのバランスが重要。
ここでは、パーティーの種類に応じた衣装選びのポイントをご紹介します。
1.5次会お披露目パーティーでは?
1.5次会ではアテンド(介添え人)がつくかつかないか確認しましょう。
アテンドがつく場合は花嫁の動きをサポートしてくれるので、選べるドレスの選択肢も広がります。
一方、アテンドがつかない場合は花嫁がひとりで動かなければなりません。
ロングトレーンや横の広がりが大きいドレスは避けて、スレンダーラインなど幅を取らないドレスを選ぶといいでしょう。
会費制カジュアルパーティーでは?
カジュアルな雰囲気には軽やかな素材を使ったドレスがよく合います。
エンパイアラインのドレスは見た目も軽やかで、花嫁の動きを強く制限しないのでおすすめです。
ミモレ丈のドレスで足元のおしゃれを楽しむのもいいでしょう。
ナイトウェディングパーティーでは?
しっとりとした夜の雰囲気には、スレンダーラインやマーメイドラインのドレスが合います。
動線を広く確保できる会場なら、Aラインのドレスもおすすめです。
ライトに当たる時間が長いため、素材にはこだわって選びましょう。
友人のみの居酒屋パーティーでは?
居酒屋は入り口や動線が狭いため、裾の長いドレスは難しいと考えましょう。
ミニ丈のドレスやワンピースタイプのドレスは幅を取らないのでおすすめです。
さらに動きやすいパンツタイプのウェディングドレスもあるので、検討してみるといいでしょう。
また、結婚式場とは設備やスペースが異なるため、衣装の汚損破損には十分注意しましょう。
レストランウェディングなどのドレス選びでお困りの場合は以下の記事をご覧ください。衣装選びのポイントを詳しく解説しています。
ゲストの服装はどうする?
「何を着ていけばいいのかわからない」というゲストの不安を解消するには、ドレスコードの明記が有効です。
たとえば「平服OK」「白を避けて」など最低限のルールを伝えるだけでも、安心して参加してもらえます。
夏のパーティーなら「浴衣参加OK」など季節感を取り入れてもおしゃれ。
色指定で統一感を持たせれば、集合写真の完成度もグッと上がります。
お披露目パーティーには幹事はや司会者は必要?
友人のみのカジュアルなパーティーとはいえ、結婚の報告を兼ねたお披露目パーティーですから、幹事や進行役の司会者は必要でしょう。
少人数(20名以下)の場合でも手配しておいた方がおすすめです。
お披露目パーティーの幹事は誰に頼む?
お披露目パーティーを行う会場(お店)にもよりますが、その会場に常駐している担当プランナーがいる場合や、代行サービスで二次会や1.5次会をプロデュースしてくれる会社に依頼することができます。
費用を少しでも抑えたい方は友人にお願いしてもいいですが、その分友人の負担になりますので、きちんとお礼を用意するようにしましょう。
お披露目パーティーの司会は誰に頼む?
幹事同様、司会者も必要です。
パーティーの進行を誰かに仕切ってもらわないと、タイムキーパーもいないため段取りの悪いパーティーになりかねません。
幹事の方が司会者も同時に行うケースもあります。
ゲスト全員に楽しんでもらいたい場合は、プロに任せてしまった方が気兼ねなく過ごせることでしょう。
【結婚式は挙げないけどパーティー開催!】まとめ
お披露目パーティーのみの開催は、費用が大幅に軽減されるなど、多くのメリットがあります。
結婚式を挙げなくてもパーティーを開催し、お世話になった人に結婚の報告をすることで夫婦としての決意も新たなものになるでしょう。
Wedding tableでは、お披露目パーティーの会場選びに関する相談を無料で受け付けています。
ふたりが望むパーティーにぴったりの会場で、親族や友人と楽しい時間を過ごしましょう。
この記事を書いた人
- 辻原
- Wedding 婚礼衣装スタイリストとして、約1,000組の新郎新婦を担当してきただけでなく、ドレスショップ勤務の経験も活かし、結婚式準備~結婚式当日までの流れを熟知しているプロフェッショナル。衣装に限らず結婚式のあらゆるジャンルの記事を執筆。保有資格:マタニティの医療サポート認定資格「マタニティコンシェルジュ」