おめでた婚(マタニティ婚)のウエディング! 妊娠中の結婚式を成功させる秘訣とは
マタニティ&パパママ婚 | 公開: / 更新:
近年、おめでた婚を実施するカップルが増えてきています。
「妊娠中の結婚式は大変そう」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、工夫次第で無理なく、ふたりのペースで幸せな結婚式をすることも可能です。
この記事では、おめでた婚を成功させるための秘訣を解説します。
おめでた婚にベストなタイミングや、ふたりに合うスタイルを知っておきましょう。

1 おめでた婚とは?
<画像出典:アヴァンセリアン東京>
「おめでた婚」とは妊娠している状態で結婚することです。
ここでは、おめでた婚の捉え方や親への報告、話し合いの重要性について解説します。
・おめでた婚、授かり婚、マタニティ婚の区別は?
「おめでた婚」は「授かり婚」「マタニティ婚」「ダブルハッピー婚」などともいわれます。
式場が結婚式の商品として売り出すための名称として使用していることから、広く認知されるようになりました。
そのため、これらの言葉に区別はないと考えていいでしょう。
・親への報告はしっかりと!
おめでた婚は、結婚してから子どもができるという長く日本で周知されてきた認識とは異なる性質があり、結婚式を成功させるためには親への報告が重要な鍵となります。
まずは、妊娠が発覚したらできるだけ早期に親へ報告すること、その際に結婚の意志を明確に伝えることが大切です。
結婚は、ふたりの同意があれば成立するものの、おめでた婚に関しては、親の協力が必須となります。
準備をスムーズに進めるためにも、真摯に親と向き合い、協力を仰ぎましょう。
・おめでた婚でも職場へ報告
働いている場合は必ず職場への報告も必要です。
通常の結婚の報告は結婚式や入籍の2、3カ月前にするのが目安ですが授かり婚の場合は、体調の変化が変わりやすく会社を休む可能性があったり、妊娠中は避けた方がよい業務が出てきたりするかもしれません。
会社に迷惑をかけないようにするためにも、上司へは妊娠していることを早めに報告するのをおすすめします。
同僚への報告は安定期に入って体調が落ち着いてからで良いでしょう。
・結婚式の実施や顔合わせなど今後の段取りも親と話し合おう
おめでた婚は、妊娠期間と結婚式の準備期間が重なるため、体調への考慮がもっとも重要です。
結婚式はもちろんのこと、顔合わせや結納なども、両家の都合のみならず母体の健康第一で時期を設定する必要があります。
ふたりの希望と親の都合を擦り合わせ、今後の段取りを話し合いましょう。
2 おめでた婚の結婚式は安定期中がおすすめ!
<画像出典:Casita>
母体や胎児の負担を考えると、おめでた婚で結婚式を挙げられる期間は限られているのが実情です。
ここでは、産前と産後における結婚式のメリットとデメリット、安定期がベストなタイミングである理由を解説します。
・産前結婚式のメリット、デメリット
産前に結婚式を挙げるメリットは、妊娠の報告を兼ねた結婚式ができること、マタニティ姿を記念として残せることなどです。
また、妊娠中の休暇を準備に充てられるので、思いのほか余裕があったという声も少なくありません。
一方、デメリットとしては、体調が不安定な時期に準備を行わなければならないこと、妊娠によって体型が変化していることなどが挙げられます。
また、準備期間が短い傾向があるので、多くのゲストを呼びたい場合は注意が必要です。
・産後結婚式のメリット、デメリット
産後に結婚式を挙げるメリットは、体調の不安が少ないことです。
体型も戻り、動きの制限もなくなります。
また、準備期間を長く持てるので、ゲストへの案内も余裕を持って行えるでしょう。
一方、子育てをしながらの準備は大きなストレスとなってしまうこともあります。
また、出産後間もなくの結婚式では、授乳に支障を来したり、赤ちゃんの状態が安定しなかったりと、心労は決して少なくないでしょう。
・産前の結婚式なら安定期がベスト
これらの状況を踏まえたうえで、あえて産前の結婚式にベストなタイミングを決めるなら、体調が比較的よくなる安定期がおすすめです。
妊娠の経過に問題がなければ妊娠5~7カ月(妊娠16週~27週)の頃に照準を合わせて準備を進めるといいでしょう。
3 おめでた婚の式場選びでチェックしたいこと
おめでた婚を成功させるためには、式場の協力が非常に重要です。
ここでは、式場選びの際に気をつけて見るべきポイントを解説します。
・マタニティウエディングの経験値
マタニティウエディングは、結婚式場にとっても特別な配慮が必要になります。
そこで重要となるのが経験値です。経験値といっても、一概に「何百組やってきました」という数で判断できるものではありません。
たとえば、披露宴会場とふたりの控室までの動線がよいか、熟練された介添えがいるか、妊婦に配慮したプログラムを組めるプランナーがいるか、などが判断基準となります。
・マタニティ向けプランの有無
昨今のマタニティウエディングの増加に伴って、マタニティ向けプランを打ち出す式場が増えてきています。
このプランをうまく活用すれば、マタニティに配慮してもらえるだけでなく、料金的にもお得に結婚式を挙げることも可能です。
もちろん、マタニティプランがあるからといって配慮が行き届いているとは限らず、反対にプランがなくてもすばらしい配慮をしてくれる式場はたくさんあります。
プランの有無はあくまでも目安として考えるといいでしょう。
・マタニティ用ドレスの品揃え
妊娠中は着用できるドレスが限られてきます。
そこで重要になるのがマタニティ用ドレスの品揃えです。
ドレスはある程度サイズの調整が可能なものが多いものの、安定期に無理なく着用するのであれば、やはりマタニティ用ドレスを選ぶのが安心です。
どれほどの品揃えなのか、遠慮なく確認しましょう。
・和装の可否
和装の着用を希望する場合は、その可否についても確認が必要です。
妊娠中の和装は、着付けも介添えも熟練の技が必要になります。
和装も着られるものだと思って申し込んだ後に断られることのないよう、事前に聞いておきましょう。
・店舗の場所
妊娠中の長距離移動は負担になりやすいため、通いやすい式場のほうが安心です。
打ち合わせに通うことを考えて式場を選びましょう。
そうはいっても、好みの式場が通いやすい場所にないことも十分に考えられます。
昨今では、ネットを活用して打ち合わせを行う式場も増えてきているため、遠隔での打ち合わせが可能か確認してみることも大切です。
4 おめでた婚におすすめ! 選べるお祝いスタイル
おめでた婚は、何よりも無理をしないことが重要です。
そのため、結婚式のあとに披露宴を行うというスタイルにはこだわらず、視野を広げて検討しましょう。
・リラックスしたスタイルの「挙式と食事会」
家族やごく親しい人たちを呼んで、挙式と食事会を行うスタイルです。
細かに時間配分が組まれている披露宴とは異なり、リラックスして食事を楽しめます。
お色直しを無理に行う必要もなく、体の負担も軽減されるでしょう。
・身近な人とゆっくりできる「食事会のみ」
食事会のみであれば、挙式特有の緊張感もありません。
よりゆっくりと楽しみたい人は食事会のみにして「挙式は結婚○年の記念に」など、お楽しみとしてとっておくのもひとつの方法です。
・思い出に残る「挙式のみ」
家族や友人に囲まれて、挙式のみを行うのもおすすめです。
挙式のみであれば、式場にとらわれずに神社や教会、お寺など、行う場所の選択肢も広がり、ロケーションフォトと組み合わせることも可能です。
・新婚旅行もかねて「リゾートウエディング」
体調が安定している場合は、新婚旅行の行程に挙式や写真撮影を組み入れるのもいいでしょう。
ふたりだけ、もしくは家族のみを呼んで、旅と一緒に楽しめば一石二鳥の結婚式になります。
・美しい姿を残したい人なら「フォトウエディング」
「挙式も披露宴も難しい」というカップルでも、フォトウエディングで写真を残すことは可能です。
記念写真を撮影しておけば、親戚や友人へ結婚の報告をする際にも役立ちます。
5 おめでた婚で取り入れたいおすすめの演出
妊娠と結婚が同時やってきたせっかくのおめでた婚。
通常の結婚式ではできない、思い出に残る演出がしたいですよね。
ゲストへサプライズでの妊娠報告や、これから生まれてくる赤ちゃんへメッセージを書いていただくのも結婚式後にも残る素敵な良い思い出になりそうです。
また、おめでた婚の場合、きちんとプロポーズができなかったという新郎も多いようです。
そこで、新郎から新婦へプロポーズや手紙を読むなどして、新婦へサプライズもおすすめです。
産後の結婚式であれば、子どもを挟んでの誓いのキスや新郎新婦とお子様3人で行うケーキカットやファーストバイトもいいですね。
一人で歩けるようであれば、リングボーイやフラワーガールなどは挙式のシーンで人気の演出です。
6 おめでた婚なら無理なく進めたいスケジュール
おめでた婚では無理のないスケジュール作成が必須です。
妊娠初期だと特に精神的に不安定になる方やつわりに苦しめられる方が多くいます。
ここでは、スケジュールを作成にするにあたって押さえておきたいポイントを紹介します。
・2~3ヶ月の準備期間があれば安心
結婚式には2ヶ月の準備期間があれば準備をそれほど急いで行うこともなく安心です。
大勢のゲストを呼ぶのであれば3ヶ月の準備期間はみておきましょう。
一般的に、妊娠が発覚するのは2ヶ月を迎えた頃といわれているので、安定期に結婚式をするのであれば、発覚後すぐに準備を始める計算になります。
・スケジュール作成のポイント
両家への挨拶を済ませたら、まずは式場を決めます。
続いて、招待状の作成と並行して衣装を決めます。
ゲストの都合を考えて、招待状の発送はなるべく早めに行うよう心がけましょう。
結婚式1ヶ月前には料理や引き出物など、アイテムを決めます。
2週間前からはリハーサルや荷物の搬入など、当日に向けた動きが主となるので、その前までには準備を万全に整えられるようスケジュールを組みましょう。
・結婚指輪を用意すべき時期
結婚式をする・しないに関係なく入籍したら、指輪を購入する人がほとんどです。
ですが、妊婦の場合、むくみや体調の変化で指輪のサイズが変わってしまう可能性があるので、結婚式を予定している妊婦は購入時期に注意が必要です。
20週以降はお腹が少しずつ大きくなってくる頃に加え、24週目以降は後期つわりに悩まされる妊婦もいます。
そのせいで、手足のむくみがひどくなるケースもありますので、早くても購入は20週目以降、一番おすすめの時期としては24週目あたりです。
その前の結婚式を予定しているからといって無理して用意することはありません。
結婚式の指輪交換のセレモニーをなくす、指輪交換で使用する指輪をレンタルで代用する方法や、購入後もサイズのお直しができるお店を選ぶなど、指輪を購入しなくとも代用できる方法があります。
当日サイズが合わなかったなどのトラブルにならないように気を付けてくださいね。
7 無理なく最高の結婚式を行うために
結婚式は産前に行わなければならないというわけではありません。
ふたりや両家の考え方によっては産後のほうがいい場合もあります。
一方、産後は子育てで忙しくなることが明白であり、それをストレスと感じる人も少なくありません。
産後の結婚式に不安がある場合は、安定期を検討してみましょう。
おめでた婚は、充実したサポートを提供する式場も増えてきており、無理なくリラックスして行える方法もたくさんあります。
ふたりに合う方法で、素敵な結婚式を実現しましょう。
この記事を書いた人
- Wedding table事務局
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