結婚の費用がないから結婚式しない⁉お金が少なくても挙式可能な方法とは
豆知識・費用・相場 | 公開: / 更新:
結婚式にはお金がかかります。
これは紛れもない事実です。
そのため、費用面を気にして結婚式はできないと考えている人も多いのではないでしょうか。
一方、さまざまな工夫によって費用を大幅に節約できるのも結婚式の特徴です。
この記事では費用面の問題をクリアして結婚式を行う方法を解説します。

結婚式の費用がないから結婚式しない⁉「ナシ婚」のメリットデメリット
「ナシ婚」とは?
結婚はしたが結婚式をしないことを「ナシ婚」といいます。
結婚式をしない理由にはさまざまありますが、費用がないことから諦めてしまうカップルは増えてきています。
「ナシ婚」のメリット
結婚式費用を新生活や旅行に使える
結婚式の準備や手間がかからない
招待するゲストの人間関係に悩む必要がない
「ナシ婚」のデメリット
結婚した実感がわきづらい
結婚報告を個別に行わないといけない
両親に花嫁姿を見せてあげることができない
花嫁衣装を着られないので将来、後悔する可能性がある
それぞれにメリットデメリットがありますが、実際に結婚式をしたカップルからは、
「結婚式をあげてよかった」と思う方がほとんどです。
「ナシ婚」ではなく、自分の身の丈にあった結婚式を選ぶカップルは増えています。
予算に会場や招待人数を決めていけば、無理なく結婚式は挙げられます。
結婚式は盛大で豪華といった考えはもう古いとされ、今は少人数婚やふたりだけ、両親だけを招待する結婚式や、披露宴ではなく食事会を開催するカップルも増えています。
結婚は人生においても大切なイベントですので、メリットデメリットをしっかり理解して決定しましょう。
結婚の費用がないから結婚式しない⁉ 何にお金がかかるのか確認!
「結婚式をしない」=「ナシ婚」という判断は、決して間違っているわけではありません。
ふたりが納得したうえでそう判断するのであれば問題ないでしょう。
しかし、片方が結婚式をしたい場合は心残りになり将来後悔してしまうかもしれません。
結婚式はタイミングを逃したり、結婚してから時間が経ってしまうとなかなか実施に踏み切れなくなります。
費用面での問題があるのなら、まずは結婚式にお金がかかる理由を知ることが大切です。
結婚式は複数の商品を組み合わせて成立させる複合商品であり、費用の多くは以下の物品購入やサービスを受けるために発生します。
衣装代
新郎新婦の衣装代にかかる費用です。
数が少ないよりも多いほうが、洋装よりも和装のほうが高くなる傾向があります。
親や家族の衣装を借りる場合は、その金額も加算されます。
美容
衣装を着るためには着付けやヘアメイクが必要であり、その費用も発生します。
衣装と同様、数や内容によって費用が変動するのが特徴です。
前撮りを行う場合は、追加費用が加算されます。
写真・映像関係
記念写真やスナップ写真の撮影、挙式や披露宴のビデオ撮影、ムービー制作などにかかる費用です。
写真は衣装の数が多いほど費用が高くなる傾向があります。
プロフィールムービーやエンドロールムービーの制作を依頼する場合は、1本ごとに費用が加算されます。
会場装花代
会場のコーディネートにかかる費用です。
生花のアレンジメントやテーブルクロス、ナフキン、バルーン装飾などが挙げられます。
生花はボリュームや花材によって金額が変動するのが特徴です。
料理・飲み物
ゲストに提供する料理や飲み物は人数によって金額が変動します。
多くの会場では複数のグレードを用意しており、少しの金額の差であっても人数の乗算によって大きな差になるのが特徴です。
結婚式の費用を節約するためには、これらの費用をひとつずつ見直していくのがポイントです。
一方、アイテムの性質によっては節約が適切ではないものもあるので注意しましょう。
結婚の費用がないから結婚式しない⁉ 結婚式を安く挙げるコツは5つ
アイテムをひとつずつ見直すよりも大きな節約効果を得るためには、契約時の段階で安くするためのアクションを起こすことです。
ここでは、まとまった金額を節約できるテクニックを紹介します。
お得なプランや特典のある式場を選ぶ
式場によっては、プランや特典の適用でトータルの費用を安く抑えられるキャンペーンを行っています。
通常の申し込みよりもかなり安くなることも少なくありません。
プランや特典の利用条件として、選べるアイテムや日時が限定されていることも多いため、結婚式の内容に強いこだわりがないカップルにおすすめの方法です。
安い時期やお日柄をプランナーに聞く
結婚式にはオンシーズンとオフシーズンがあり、同じ内容で行ったとしても時期によって金額に大きな差が出ます。
一般的に7月、8月、12月、1月、2月はオフシーズンとされ、オンシーズンよりも安いプランが充実している傾向があります。
また、六曜上の仏滅なども大幅な値引きを行ってくれるケースが多く、いわゆる「お得な結婚式」が可能です。
会場によって料金形態が異なるため、見学時に確認するといいでしょう。
見積相談で、「料金が上がらない見積もり」を作成依頼
結婚式では、初回の見積額と最終的な請求額に100万円以上の差が出ることも少なくありません。
基本的に、まだ契約に至っていない段階での見積もりは、かなり安く提示されます。
これは「最低限これだけあれば結婚式はできますよ」という内容だと考えましょう。
そこにふたりの希望を実現するための費用は含まれておらず、打ち合わせ後の最終見積もりであまりの値上がりに驚くケースも多くあります。
このような事態を防ぐためには、はじめから結婚式に関する希望を伝えて、料金が上がらない見積もりを作成してもらうことです。
内容に強いこだわりがない場合は、ひとりあたり〇万円でプランニングしてほしいと伝えるのもひとつの方法です。
持ち込みできるアイテムと持ち込み料を確認
結婚式で使用するアイテムは、自分で手配が可能なものもあります。
持ち込むことで会場を通して購入するよりも安くなるケースも多く、選べる幅も広がるでしょう。
一方、会場やアイテムによっては持ち込み料が発生するケースもあるので、事前の確認は必須です。
成約前には値引き交渉をする
成約前の値引き交渉は、最後のチャンスだと思ったほうがいいでしょう。
打ち合わせが始まってからの値引き交渉はかなり難しくなります。
「この商品を注文してください」と依頼してから「注文した商品を値引いてください」ということはできません。
そのため、成約前に「〇%値引きする」などの約束を取り付けておくことが重要です。
これはあくまでも交渉なので、必ずしも有効な方法ではないと認識しておきましょう。
少人数の結婚式にする
30名以下の少人数結婚式の場合、ゲスト一人ひとりに用意する料理と飲物、そして引き出物代が大幅に減らすことができるので、費用を抑えることができます。
また、演出をしない、または演出を少なくするケースが多いためムービー上映やデザートブッフェなどの費用がかからなくて済みます。
さらに10名以下の場合は、司会者を立てずプランナーの方にお任せするなど、少人数婚でしか費用を抑えることのできないことも多くあります。
少人数婚は大人数の結婚式に比べて、アットホームで堅苦しくない雰囲気で行えるので今人気のスタイルです。
挙式+フォトウェディングにする
挙式+披露宴にとなると、費用がかかりすぎてしまうのであれば、挙式+フォトをおすすめします。
挙式のみであれば、比較的リーズナブルに行えますし、せっかく花嫁衣装を着ているのであればフォトウェディングとセットになれる方も増えています。
結婚式では撮れないカットも撮れ、たくさんの思い出を残せるでしょう。
フォトのほとんどはお二人のみのためリラックスした中、撮影が可能です。
結婚の費用がないから結婚式しない⁉ 費用を抑える際に気を付けたいポイント
いくら費用を節約したくても、抑えないほうがいいアイテムもあります。
それは、ゲストに直接かかわるアイテムです。
ここでは、費用を削ることでゲストの心証に影響をおよぼす可能性が高いアイテムを3つ紹介します。
料理と飲み物
結婚式の印象は料理で決まるといっても過言ではありません。
ここを節約するということはゲストへのおもてなしにかかる費用を抑えるということです。
ゲストの中に同じ会場で結婚式を行った人がいれば、料理の金額はおのずと割り出されます。
飲み物に関してはプランがひとつしかないケースもあるため一概には言えませんが、おもてなしの心を伝えるという意味では、むしろもっともお金をかけるべきアイテムだと考えましょう。
引出物
引出物はずっと手元に残るものです。
価値のあるものをもらいたいというのは当然の心理だと心得ましょう。
近年では、インターネットの情報などで簡単に金額が判明します。
予測されるご祝儀の金額も考慮して、極端に安いものは避けたほうがいいでしょう。
装花
ゲストテーブルの花はゲストの目からかなり近く、使用している花材などが一目瞭然です。
節約のために造花のアレンジメントを置くケースもありますが、ゲストが持ち帰ることはできません。
できる限り生花を使用して、テーブルを華やかに彩りましょう。
結婚の費用がないから結婚式しない⁉ 式場タイプ別の金額の相場とは!
結婚式の費用は挙式スタイルや式場のタイプによって相場が異なります。
それぞれの相場を把握して予算に合う選択をすることが大切です。
挙式スタイル別の相場
キリスト教式では15~30万円、神前式では 15~30万円(神社婚の場合は、別途初穂料有)、人前式では5~20万円が相場です。
これよりも安い式場もたくさんありますが、式場の装飾などにかかる費用を含めると相応の金額になるため、大目に見積もっておきましょう。
式場タイプ別に平均費用をご紹介
ゲストの招待人数が70名程度だと、ゲストハウスでは350万円、ホテルでは330万円、専門式場では310万円、レストランでは300万円が相場です。
これはあくまでも平均値であり、実際には招待する人数によっても異なります。
ホテルよりもカジュアルな印象があるゲストハウスが高いのは、貸切のスタイルを取っているためです。
レストランは料理がメインとなり、費用がかかる演出が少ない傾向があるため、費用も安く抑えられるでしょう。
ですが、ミシュランの星獲得のレストランなどは料理料金が高額のことが多く、ホテルやゲストハウスと対して変わらないこともあります。
結婚の費用がないから結婚式しない⁉ブライダルローンを使う手もある
「結婚式の資金がない」といっても、実際にはゲストからのご祝儀が手元に入るため、その差額は思いのほか少なくなることも多々あります。
しかし、前払いが条件となっている場合は、結婚式の前までにまとまったお金を用意しなければなりません。
まずはブライダルローンで結婚式の前までに現金を用意して会場へ支払い、結婚式後に手元に入ったご祝儀を支払いに充てるのもひとつの方法です。
ブライダルローンは、結婚式はもちろん、新婚旅行や新居にかかる費用など「結婚に関する一切の費用」に充てられます。
たとえば、ご祝儀を差し引いた結婚式費用に30万円、新居費用に20万円、合計50万円というように、結婚にかかる初期費用の負担を分散することもできます。
一方、ブライダルローンは借金であることに変わりありません。
借りるお金は返済可能な金額から算出することが大切です。
結婚の費用がないから結婚式しない⁉ まとめ
結婚式にかかる費用の相場はあくまでも平均値であり、実際にはとてもお得に、かつクオリティを下げずに結婚式を実現しているカップルも数多く存在します。
費用面での不安から結婚式を我慢しようとしているのなら、少しでも安くできる方法を検討してみましょう。
結婚は始まりが肝心です。
結婚とお金にしっかりと向き合い、ふたりが納得する結論を出しましょう。
この記事を書いた人
- Wedding table事務局
- ウェディングテーブルは、あなたにぴったりの会場をご提案する結婚式場紹介サービスです。300組の結婚式をお手伝いさせて頂いた経験を元に、結婚に関するノウハウや知識を発信するコラムを掲載しています。結婚式を挙げようか迷っている方や結婚式に関するお悩みがある方などお気軽にご相談ください。