レストランウェディングの進行はどうする?事前に考えたいことって?
豆知識・費用・相場 | 公開: / 更新:
レストランウェディングは、結婚式場やホテルで行う結婚披露宴とは異なり、自由度が高い演出ができることで人気のカジュアルなウェディングです。
さまざまなアイデアを出し合って計画を練る時間も楽しいものですよね。
しかし、一般的な披露宴の進行を無視した流れの演出では企画倒れになってしまうリスクも付きものです。
そこで、レストランウェディングを企画する前に考えておきたい進行やポイントについて紹介します。

1 レストランウェディングで事前に決めておきたいこと
レストランで行うのは結婚披露宴がメインでしょう。
その前に、正式に夫婦となるための儀式である挙式を行う必要があります。
挙式は、神前式、教会式、人前式、仏前式などを行うための専用会場がレストランに併設されていない場合は、別の場所で挙式を終えたあとにレストランに移動することになります。
挙式の種類によっては、和装から洋装に披露宴の前にお色直しをすることもあるでしょう。
その際のゲストの移動手段と新郎新婦のお色直しの時間をどのように繋ぐかなどについても打ち合わせておく必要があります。
最近ではレストラン内にチャペル併設の会場や、披露宴内で簡易的に行う宴内人前式というスタイルもございます。
新郎新婦だけでなくゲストの移動の負担もなくなり、移動時間を短縮できるのでおすすめです。
レストランウェディングに招待するゲストの関係性や年齢層などから、どのような演出や余興が喜ばれるのか考えてみましょう。
漠然と決めていると当日になって段取りが悪く手間取り、後味の悪い思いをすることになりかねません。
具体的に細かく決めて手順を書き出しておくと、さまざまなことに気がつくものです。
そのうえでしっかりと時間配分しておけば当日はぶっつけ本番となってもスムーズに段取り良く進められるでしょう。
さまざまなハプニングがあることも想定したうえで、対応策も考えておくのが安心ですね。
詳細を決めずに「何とかなるさ」と気楽に構えていると、時間が足りなくなったり余ったりしてゲストにも気まずい思いをさせてしまうかもしれません。
自由度の高いレストランウェディングを選んだのに事前の準備が足りなかったのでは、新郎新婦の「手抜き」と見られてしまうこともあるため要注意です。
2 レストランウェディングの基本的な進行の流れ
レストランウェディングでも、古くから行われている伝統的な結婚披露宴の基本的な流れはぜひ参考にしておきたいところですね。
それに加えて独自性を出した余興を加えるのもありですし、不要と思えるものは思い切ってなくしてしまっても良いでしょう。
新郎新婦2人の希望によって自由にプログラムを決めて実行できるのがレストランウェディングの良さです。
料理が自慢のレストランなら、新郎新婦もゆっくり食事ができるよう余興を省いてゲストと歓談できる時間を設けるのも良いでしょう。
楽しく賑やかな雰囲気が好みなら、友人の力を借りて大いに盛り上がる演出を企画するのも面白そうですね。
一般的なタイムテーブルは以下のとおりです。
#ゲスト受付・ゲスト入場
会場の広さやゲストの人数にもよりますが、披露宴開始時間の15~30分前頃から受付を開始します。
ゲストの顔ぶれをよく知る身内か友人などに受付対応と会計を頼みましょう。
ご祝儀を預かり中身と氏名を確認して記帳してもらいます。
新郎新婦がお色直しをしない場合には、入り口でゲストをお迎えするケースもあります。
#新郎新婦入場
ゲストの着席が終わり開宴時刻になったら新郎新婦が入場します。
その後、ウェルカムスピーチに続いて新郎新婦のプロフィールを紹介するのが一般的です。
#主賓挨拶
あらかじめお願いしておいた主賓の挨拶に続いて、乾杯をします。
#ウェディングケーキ入刀
一般的には新郎新婦初めての共同作業のセレモニーとしてウェディングケーキ入刀があります。
ほかで頼んだウェディングケーキや手作りケーキを持参したい人もいるかもしれませんが、まずはレストランに持ち込みが可能かどうかは要確認です。持ち込み料がかかることもあります。
#会食・歓談
温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに食べてもらえるようゲストに配慮しましょう。
ゆっくりと美味しい食事を楽しめる時間も必要です。
#余興・お色直し
食事を始めてから30分程度経ったキリの良いときに、余興やお色直しなどの演出を挟みましょう。
レストランウェディングの場合、ゲストと過ごす時間を重視する方が多くお色直しをしない方も多いです。
#新郎新婦再入場
お色直しをした場合は、新郎新婦が揃って再入場します。
結婚式場の披露宴ではここでキャンドルサービスとなることがほとんどです。
レストランウェディングではこれを省いてほかの演出となることが多いでしょう。
#両家代表挨拶
両家の親族代表者がゲストへ謝辞を伝えます。
新郎新婦がそれぞれの親への感謝の言葉やプレゼントを用意することもあります。
#閉宴挨拶・新郎新婦退場
最後の締めとして閉宴の挨拶のあとに新郎新婦は退場します。
#ゲストのお見送り・ギフトお渡し
出口付近でゲストをお見送りします。引き出物やプチギフトを一人ひとりに直接手渡しすることも多いです。
3 レストランウェディングの進行に司会は必要?
レストランウェディングは、ホテルや結婚式場などで行う結婚披露宴とはひと味もふた味も違う自由な演出ができることが特徴です。
上記で説明した基本的な流れを義務的にひと通りこなす必要はありません。
出席者の顔ぶれによってどのようにも演出できるのがレストランウェディングのメリットでもあります。
ゲストを楽しませたり喜ばせたりするのが好きな2人なら、自分たちですべての進行をして場を盛り上げることもお手の物でしょう。
しかし、周囲のゲストに気を配り、決められた時間配分のなかで2人だけで進行するのもなかなか大変なものです。
食事会という名目のお祝いの席なら、特に進行役として司会を立てる必要もありません。
カジュアルなレストランウェディングなら、新郎新婦がゲストから離れた席に一段高い高砂を設けて着席することはまずないでしょう。
新郎新婦がゲストと同じテーブルに着くことも多く、ゲストとの距離も近いものです。
ごく近い距離で談笑しながら食事をすることがほとんどです。そのため、あえて進行役の司会を設けないケースもあります。
ただし、いろいろな出し物や余興、演出など盛りだくさんに取り入れたい場合は、新郎新婦だけでは手一杯になりスムーズな進行ができないことも考えられます。
そのような場合、専任の進行役として司会の存在が大いに頼りになるでしょう。
結婚式場などの専属のプロの司会者である必要はありません。
新郎新婦の友人のなかから適任者を選んだり、親族に頼んだりする方法もあります。
司会者に負担をかけないためにも、早めに依頼して進行の説明と、どのように盛り上げたいかの打ち合わせを気軽にできる人が良いでしょう。
4 レストランウェディングの進行を決めるときに考慮したいこと
レストランウェディングの進行は、一般的なルールにとらわれ過ぎる必要はありません。
ゲストに失礼のないおもてなしができれば基本的には制限はないと言えるでしょう。
ゲストとアットホームな雰囲気でわいわいとカジュアルに過ごしたいならレストランウェディングは最適です。
しかし、ゲストの顔ぶれによってはカジュアルさを前面に押し出さないほうが良い場合もあるものです。
流れや演出方法を決めるにあたって、誰をゲストに招待するのか、どのようなパーティーがふさわしいのかなどを考慮したうえで進行を決めるのが無難です。
結婚披露の場では、必ずこうしなければならないという決まりきったルールはありません。
ただし、ウェディングの特別感を保ちつつ、ゲストも楽しめて新郎新婦にとっても思い出に残るような内容を考える必要があります。
5 きちんと進行を考えて素敵なレストランウェディングに!
セルフプロデュース可能なレストランウェディングは、カジュアルに独自性が出せるウェディングとして人気があります。
どういった方向性でどのような内容にしたいのか、室内の装飾やウェルカムボードやカードなど想いのままに決めることができます。
2人でじっくりと打ち合わせをして、新郎新婦もゲストもみんなが満足できる一生の思い出に残るレストランウェディングを演出してくださいね。
こちらでは、おいしい料理を生かそう!レストランウエディングでできる演出は?についてご紹介しております。
是非参考にしてみてください!
この記事を書いた人
- 加藤
- 婚礼衣装スタイリストとして、約1000組の新郎新婦を担当。ドレスの仕入れ担当経験から、トレンドを押さえ、お客様の要望に合わせた幅広いご提案、アドバイスが得意。スタイリストの経験で培った接客力を活かし、お客様に合った結婚式スタイル、結婚式場のご提案を心がけています。保有資格:マタニティの医療サポート認定資格「マタニティコンシェルジュ」