身内だけ(家族・親族のみ)の結婚式のお祝いの目安は?スタイルや立場による違いと渡し方も紹介!
豆知識・費用・相場 | 公開: / 更新:
コスト面や自由度が高いなどの魅力があることから、身内だけで結婚式をするケースが増えています。
ただ、身内だけの結婚式にゲストとして招待される場合、一般的な挙式と披露宴というスタイルの結婚式とは異なるため、お祝いの金額などで迷ってしまうこともあるでしょう。
この記事では、身内だけの結婚式でのお祝いの目安について、挙式スタイルや立場別に解説していきます。
また、さまざまなパターンの渡し方も紹介します。
1 身内だけ(家族・親族のみ)の結婚式とは?親族だけ・親戚だけの結婚式との違い
身内だけの結婚式の場合、どこまでを身内と呼ぶのかが悩みどころです。
日本の民法上では、6親等以内の血族と配偶者、3親等以内の姻族すべてを親族と呼んでいます。
このことから、親族とは、両親や祖父母、曾祖父母、兄弟、兄弟の配偶者、甥姪、叔父・叔母(伯父・伯母)、叔父・叔母(伯父・伯母)の配偶者、いとこ、いとこの子、大叔父・大叔母(大伯父・大伯母)、いとこ違い、はとこなどを指していることが理解できるでしょう。
一方、親戚とは、血縁や婚姻によって結びつきのある人のことをいいます。
親戚は「親類」とも呼ばれることがあり、本人の家族を除く血族と姻族すべてをいうのが一般的です。
そのため、大叔父・大叔母(大伯父・大伯母)の配偶者やいとこの配偶者、はとこの配偶者も親戚にあたります。
また、「親族」や「親戚」と似ている言葉として、「身内」という言葉があります。
身内とは、基本的には親戚や親族を指す言葉です。しかし、身内という言葉には明確な決まりはありません。
そのため、身内というとき、その範囲は個人の判断に任されることが多いと言えます。
「身内だけの結婚式」という場合も、親族だけが出席する結婚式のことを指すのが一般的です。
しかし、身内だけで行われる結婚式には、家族兄弟のみの結婚式や、親戚関係ではない親しい人も含めた結婚式など、いろいろなパターンがあるといえるでしょう。
2 身内だけ(家族・親族のみ)の結婚式の5つのスタイル
身内だけで行われる結婚式には、5つの挙式スタイルがあります。
まず、1つ目は挙式のみのスタイルです。
このスタイルは最もシンプルで、結婚式のセレモニーだけを行うものです。
ただ、挙式のみのスタイルを選択した場合でも、教会式、人前式、神前式などを選択することができます。
2つ目に挙式と食事会を行うスタイルです。
このスタイルでは、挙式を行った後に、家族や親族と食事を共にします。
挙式と食事会を行うスタイルは、身内だけの結婚式のなかでも一番多く行われているパターンです。
また、3つ目には身内だけの結婚式では、食事会のみのスタイルも可能です。
食事会のみのスタイルを選択する場合は、挙式は行いません。
食事のみを選ぶ新郎新婦は、身内だけで親睦を深めたいと希望しているケースが多く見られるのが特徴です。
さらに、4つ目には写真撮影だけの結婚式を行うという方法もあります。
写真撮影だけの結婚式の場合は、挙式も食事会も行いません。
加えて、写真撮影のみの結婚式では、新郎新婦のみ、または新郎新婦と近しい身内だけで写真を撮るなど、いくつかのパターンがあります。
5つ目には、身内だけで旅行を兼ねたリゾートウェデングもあります。家族・親族のみだからこそ行えるスタイルです。
近年では、軽井沢や箱根といった東京からもアクセスの良いプチリゾートも人気です。
3 挙式のみの結婚式でお祝いの仕方は?
挙式のみの結婚式にゲストとして出席する場合、お祝いを渡すタイミングにも悩みます。
また、ご祝儀ではなくプレゼントを渡すときにも、どのような方法が適切かという点が難しいところです。
挙式のみの結婚式の場合には、お祝いは絶対に必要というわけではありません。
しかし、招待された場合は、お祝いを渡す人のほうが多い傾向にあります。
挙式のみの結婚式でお祝いを渡す人が多い理由としては、自分の結婚式でお祝いをいただいたからなどの理由があります。
もし、自分のほうが先に結婚式を挙げていてお祝いをもらっているのなら、挙式スタイルにかかわらずお祝いを渡すように準備しておきましょう。
ただし、新郎新婦からあらかじめ「お祝いは辞退します」と案内があった場合には、お祝いはしなくても良いといえます。
挙式のみの結婚式でお祝いを包むのであれば、金額にも配慮することが欠かせません。
友人の場合、1万円がご祝儀の相場といわれています。加えて、親戚や兄弟のお祝いの相場は、3~10万円程度です。
金額の相場などはお祝いを渡す人の立場によっても異なるため、注意しましょう。
4 身内だけ(家族・親族のみ)の結婚式での立場別お祝いの相場
身内の結婚式でお祝いをする際には、それぞれの立場を考慮することがポイントです。
お祝いの相場については一般的な見解があるため、あらかじめ心得ておきましょう。
まず、新郎新婦よりも年上の兄弟姉妹のお祝い金額の相場は、5~10万円程度が目安です。
次に、新郎新婦よりも年下の兄弟姉妹をお祝いする場合、金額の相場は2~5万円程度といわれています。
加えて、兄弟姉妹が夫婦で結婚式に出席する場合は、10万円程度がご祝儀の目安です。
ただし、兄弟姉妹が結婚するときには、「お互いお祝いは包まない」と事前に約束しているケースも見られます。
しかし、兄弟姉妹が結婚するからこそ、ご祝儀は多めに包むという考え方もあります。
また、伯父伯母・叔父叔母の場合、個人で結婚式に出席するのであれば、金額相場は3万円程度です。
夫婦で出席するときには、5~10万円程度を目安とするのが無難でしょう。
さらに、祖父母の場合も、ご祝儀は親族と同程度の金額が相場となるのが一般的です。
祖父母が個人で出席する場合は5万円程度、夫婦で出席する場合は10万円程度のお祝いを準備しておくと良いでしょう。
お祝いの金額相場で悩んだときは、同じ立場の親族と話をしておき、金額をそろえるなどの工夫をすることもできます。
5 身内だけの結婚式をする友人へのお祝い
友人が身内だけの結婚式をする場合のお祝いについても、相場や注意点などを押さえておきましょう。
まず、結婚式に招待されていない場合、友人にご祝儀を渡すなら1万円程度の金額にするのが一般的です。
1万円程度では少ないと思うのであれば、最高でも1万5000円程度を目安としておくと良いでしょう。
結婚式に招待されていないにもかかわらずお祝いをするときについては、「あまり予算がないから身内だけで結婚式をする」や「親しい友人だからこそぜひお祝いをしたい」などのケースがあります。
一般的に、友人の結婚式にゲストとして参加する場合は、3万円程度がお祝いの相場といわれています。
3万円のうち、1万円~1万5000円程度は食事代、3000~5000円程度は引き出物代です。
したがって、結婚式に招待されていない場合、友人ならお祝いの金額は1万円~1万5000円程度を目安とするのが無難といえるでしょう。
加えて、お祝いを渡すときには、結婚した友人が近距離に住んでいるのであれば、食事会などをもうけて直接手渡しするという方法があります。
友人が遠方に住んでいたり、忙しくて時間を作れなかったりするなどの事情がある場合には、無理に直接手渡しする必要はありません。
お祝いにメッセージカードをつけるなどして郵送するという方法でも、友人に祝福の気持ちを伝えることはできます。
6 身内だけ(家族・親族のみ)で結婚式をする友人へご祝儀(お祝い)を渡す方法
結婚式を行う友人に対して、参列はしないけど、お祝いをしたい、自分の結婚式に参加してもらいお祝いもいただいたというケースに於いては、実際にお祝いをすることが多いといえます。
いざ渡そうとなっても、結婚式の準備で忙しい可能性もありますが、お祝いを渡したい旨を伝えて、日程や渡す方法を相手と相談しましょう。
1.相手に直接渡す方法
まずは相手に負担とならない日程でスケジュールを決めましょう。
相手のスケジュールに合わせるのが無難です。
渡す場所は、気兼ねなく食事と会話のできるレストランなどがおすすめです。
ただ相手と会って渡して終わるだけでは気持ちが伝わりません。
長時間引きとめるのも迷惑になるので、時間を決めて食事やお茶を兼ねて会うようにしましょう。
2.相手が忙しくて直接渡せない場合の渡す方法
お祝いがご祝儀となる現金であれば、現金書留でおくります。
ギフトであれば郵送で送りましょう。
現金や品物だけでは味気ないので、一言メッセージを添えたり、手紙を送ることをおすすめします。
3.相手が遠方で直接渡せない場合の渡す方法
2同様、郵送でおくります。
こちらもメッセージカードを添えたり、自分の近況報告など交えて元気でいることを伝えてもいいでしょう。
相場は1万円~1万5千円くらいが一般的な金額です。
どのようなかたちでお祝いを渡すにしても、包み過ぎには注意が必要です。
多く包み過ぎてしまっても相手に気を遣わせてしまう可能性が高いです。
自分の結婚式に参列してくれたときに3万円のお祝いをいただいたから、同額のお祝いをされるケースもあるようですが、不参加でのお祝いであれば、多くても1万5千円+ギフトを渡すのがいいでしょう。
7 カジュアルウェディングでのお祝いの目安
カジュアルウェディングに出席する場合も、お祝いの目安を押さえておきましょう。
カジュアルウェディングとは、従来の披露宴ほど格式張ったことはせず、2次会のようにくだけていないウエディングパーティーのことをいいます。
そのため、カジュアルウェディングは披露宴と2次会の中間に位置するものと理解しておくと良いでしょう。
このような特性から、カジュアルウェディングは「1.5次会」と呼ばれることもあります。
一般的に、結婚祝いの金額は、1人あたりの料理・引き出物・お祝い金額が内訳となっています。
したがって、比較的コストのかからないといわれているカジュアルウェディングの場合、結婚祝いの金額の相場も1万円程度安くなる傾向にあるといえるでしょう。
8 身内だけ(家族・親族のみ)の結婚式では立場に応じてお祝いを決めよう!
身内だけの結婚式の場合も、兄弟や叔父叔母など、それぞれの立場に応じたお祝いをするのがマナーです。
加えて、「挙式のみ」や「食事会のみ」など、結婚式のスタイルも考慮しながらお祝いを決めることも大切です。
身内だけの結婚式のお祝いで悩んだときは、立場やスタイルに応じて、新郎新婦に気を遣わせないように配慮しながら祝福するようにしましょう。
この記事を書いた人
- 宮澤
- 婚礼衣装スタイリストとして、約1000組の新郎新婦をお手伝い。お客様の「やりたい」を実現するため、親身に、幅広い可能性を検討する接客が好評。新郎新婦たちが知りたい情報を提供できるよう日々奮闘中。これから迎える結婚式が楽しくなるような記事を多く執筆。保有資格:マタニティの医療サポート認定資格「マタニティコンシェルジュ」