少人数結婚式の流れを紹介!ゲストが少ないからできることもあるの?
はじめての方へ | 公開: / 更新:
結婚式スタイルは多様化しており、近年では大規模な結婚式を希望しないカップルも増えてきています。
核家族の増加や定年まで同じ職場で働くことが当たり前ではなくなっているという背景もあり、少人数結婚式は今後さらに増えていく可能性も高いでしょう。
一方で、少人数結婚式を行おうとした場合に、これまでの結婚式の型では違和感があるケースも少なくありません。
ここでは、少人数結婚式はどのように進めればいいのか、具体的な例や、少人数ならではの進め方を紹介します。
流れを知る前に!少人数結婚式をおすすめしたい人はこんな人!
少人数結婚式をする場合、どんな人に向いているかをご紹介します。
最近では、家族や親族だけで自分たちらしい結婚式をしたい、という方が増えています。
⓵家族や親しい友人と会話を楽しみながらゆっくり食事をしたい人
大人数結婚式だと、ゲスト一人ひとりと中々会話をすることができず、新郎新婦のふたりも食事をゆっくり楽しめないといったケースも少なくありません。
少人数でリラックスした雰囲気の中、顔を合わせながらゆっくりと食事をしたい人におすすめです。
⓶いつも通りのふたりらしい雰囲気で、アットホームな挙式・披露宴をしたい人
会社の上司や同僚、先輩などを招待する場合、失礼のないように気を遣うこともあるでしょう。
ゲストを気にするあまり、緊張してしまわないかなどの不安を感じてしまう人もいるようです。
いつも通りに気兼ねなく過ごすためには、少人数結婚式を行うのがおすすめ。
新郎新婦はもちろん、ゲストも過ごしやすい時間となることでしょう。
⓷少人数結婚式だからできる演出をしたい人
30名以下の少人数結婚式であれば、ゲスト一人一人に一言メッセージ(お手紙)を贈ったり、テーブルに思い出の品をおいたり、手作りアイテムを直接手渡ししたりなど演出が可能です。
そのほか、少人数だから国内リゾートや海外リゾートにしたという方もいます。
挙式の流れは大人数の結婚式と同じ!
一般的に結婚式は、挙式と披露宴の2部構成で行われます。
そのうち挙式までは、ゲストの人数に関わらず流れは同一です。
まず、新郎新婦が会場へ入り、ヘアメイクを整え、衣装を着ます。
昨今では挙式の入場時に、初めて新郎新婦が顔を合わせるファーストミートを希望するカップルも多い傾向です。
その場合は、ふたり別々の場所でお仕度を進めることになります。
お仕度が済んだら、必要に応じて両家の親族紹介を行い、挙式へと向かいます。
挙式にはチャペルや教会で行うキリスト教式や、神殿や神社で行う神前式、寺院で行う仏前式、場所を問わない人前式などがありますが、どの挙式スタイルでも大人数での場合と流れは変わりません。
むしろ、挙式を行う場所は入場できる人数が限られていることが多く、大人数の結婚式では親族以外のゲストは挙式に参列しないケースもあります。
特に式場内にある神殿では、入場できる人数や続柄が限られていることもあり、少ないのが実情です。
少人数結婚式であれば、ゲスト全員に見守られながら式を行うことができるでしょう。
親族の集合写真を撮影する場合は、挙式の前後に行うのが一般的です。
挙式前の撮影では、集合写真を撮影したのちに式場へ移り、挙式後の撮影は退場したのち、そのまま写真撮影の場所に移動します。
ここまでの流れは少人数であっても変わりないと思っていいでしょう。
会場移動から披露宴までの流れ
挙式が済んだら、ゲストは披露宴会場へ移動します。
挙式後に集合写真を撮影する場合は、写真室などへ移動することもあるでしょう。
いずれにしても式場の担当者から案内があるので、心配することはありません。
場合によっては、挙式から披露宴まで時間が空くこともあります。
貸切のスタイルをとっているゲストハウスなどでは、挙式と披露宴の間にウエルカムパーティを行うことも少なくありません。
また、ホテルなどではタイムスケジュールの関係から、挙式の後に一度解散という形をとり、披露宴開始時刻が近づいたら再度案内されることもあります。
この間の動きについては、式場ごとに異なるので事前の確認が大切です。
少人数結婚式では、新郎新婦の意向で挙式のみを行うケースもあります。
また、衣装チェンジや入退場、さまざまな演出を行わない場合は、披露宴の形をとらずに「会食」のみとすることも可能です。
挙式の衣装と、披露宴や会食での衣装が異なる場合は、この間にお色直しを行います。
希望によっては、ヘアメイクの変更もこのタイミングで行われるでしょう。
また、新郎新婦や家族がゲストをお出迎えする迎賓を行う場合は、披露宴会場が開く前に準備が必要になります。
挙式終了後から披露宴開始までの流れは、式場やふたりの希望によって異なることが多く、すべての結婚式が同じ流れとはならない場合があります。
いずれにしても、時間を見ながら次の行動へスムーズに移行することが大切です。
新郎新婦入場から乾杯までの流れ
一般的に披露宴の入場と聞くと、会場内が暗くなりスポットライトを浴びた新郎新婦が司会者の合図で入場するというイメージがあります。
しかし少人数結婚式は、それほど形式ばった入場を必要としないことも多いでしょう。
一般的な披露宴でプロの司会者を依頼するのは、タイムスケジュールを確実にこなすという意味もあります。
それは、披露宴のプログラムを進めていくうえでプロの力量が必要になるからです。
一方、少人数結婚式ではそれほどプログラムを詰め込むケースは少なく、時間に追われることもありません。
そのため、プロの司会者を頼まずに会場のスタッフが進行することもあります。
また、友人や親族に進行をお願いするなどの方法もあり、ふたりらしい披露宴をご希望でしたら検討してみるのもいいでしょう。
少人数結婚式には、ゲストと新郎新婦との距離が近いという特徴もあります。
場を和ませるためにも、はじめに新郎がウエルカムスピーチを行うケースが多くあります。
その後に乾杯という流れにすれば、乾杯の発声を行う人も気負うことなく進められます。
一般的な披露宴では、乾杯の前に司会者から新郎新婦の経歴に関する紹介があったり、主賓からの祝辞があったりしますが、必ずしもこの形式に沿って行う必要はありません。
集まるゲストがごく親しい間柄である少人数結婚式においては、新郎新婦の紹介を乾杯後に移したり、祝辞を乾杯後のスピーチに替えてもいいでしょう。
会食から余興までの流れ
会食が始まったら、料理を楽しむため、ある程度の時間を歓談として設けます。
新郎新婦の紹介を行う場合は、この時間を使ってもいいでしょう。
この時間は、まだゲスト同士の会話も落ち着いており、祝電などを紹介するのにも適しています。
スピーチなどを希望するゲストがいれば、前半の時間にお願いしましょう。
開始から数十分を歓談としても問題はありません。
ある程度、ゲストの雰囲気が和やかになってきたら、ケーキカットなどの演出を行います。
カットしたケーキをゲスト一人一人に配るなど、大人数では難しい演出も可能です。
少人数結婚式には、一人一人のゲストを新郎新婦がよく理解しているというメリットもあります。
メインテーブルから立ち上がり、会場内を自由に歩いても問題ありません。
新郎新婦がお酒やプチギフトを配りながらゲストの席を回り、会話を楽しんだり、写真を撮影したりするのも素敵ですね。
大規模な結婚式でよく行われる余興やキャンドルサービスなどの演出は、ゲストに合わせて減らすこともできます。
特に、会場内が暗くなり、新郎新婦がスポットライトを浴びるような演出は、少人数結婚式にはマッチしないことも少なくありません。
代わりに、幼い頃からの成長が見てとれるアルバムや小物などを会場内に展示したり、ゲスト一人一人へ宛てた手紙を読んだりすると、ゲストの満足度も高くなるでしょう。
挨拶から見送りまでの流れ
祝宴の締めくくりは、両家の代表および新郎新婦からの挨拶です。
先に両家代表が挨拶をし、その後に新郎が挨拶をするのが一般的ですが、式場や地域によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
挨拶が済んだら、新郎新婦は退場します。
しかし、少人数結婚式であれば、ここでゲスト全員が集まりカジュアルな集合写真を撮影して、それをおひらきの合図としてもいいでしょう。
その後は、新郎新婦がゲストをお見送りします。
必要に応じて両親も一緒にお見送りしても問題はありません。
少人数なので一人一人におみやげを渡す時間も十分にとることができます。
一般的な披露宴では、引出物をゲストの椅子にあらかじめ配置しているケースが多くありますが、少人数結婚式であれば、お見送り時に引出物を渡すことも可能です。
新郎新婦から引出物が直接手渡されれば、ゲストの喜びもひとしおです。
時間的、精神的に余裕がある場合は、検討してみるといいでしょう。
少人数結婚式で二次会をするのもアリ!
披露宴がお開きになったあと、友人を中心とした二次会を行うケースが多く見られます。
家族を中心とした少人数結婚式であっても、二次会をしても良いのでしょうか?
答えは、もちろんOKです。
家族や親族のみの少人数結婚式をしたあとに、二次会で会社関係や友人を招待しお披露目する方法は、家族とは『正統派スタイル』で、友人とは『カジュアルスタイル』でといったテーマをしっかり分けて行えるという良さもあります。
通常の結婚式でも、披露宴には参列しないけど二次会から参列するというスタイルは一般的ですので、二次会から呼ばれたからと気を悪くすることも少ないでしょう。
会社関係者に二次会からの参列をお願いするのは心苦しいという方は、挙式は家族だけで挙げるので、会社の方や友人は二次会からの参列をお願いしているという旨を事前に伝えておきましょう。
家族との少人数結婚式と同じ日に二次会を行う場合は、新郎新婦は着替えや移動がありますので、できるだけ少人数結婚式の会場と二次会会場は近くにしておくことが成功のカギとなりますよ。
少人数結婚式ではゲストに合わせた演出もできる!
大規模な結婚式に比べ、少人数結婚式ではゲストに合わせた演出ができるというメリットがあります。
ゲストも、自分たちのことを考えてくれていると感じることができ、喜んでもらえるでしょう。
人数が少なくても心に残る思い出はたくさん作ることができます。
少人数結婚式でよく行われている演出は、ケーキカットやゲスト全員と写真を撮ったり、会話を楽しんだりすることが多いです。
新郎新婦ふたりとゲストにとって記念になる式を実現しましょう。
少人数結婚式だからこそ、質にこだわった結婚式を!
少人数結婚式は、大人数で行う結婚式と比べて総額費用が安く抑えられる、招待人数が少ないので必然的に招待状、席次表を作る手間が省け、演出が少なくても寂しい印象にならないのでその分、準備時間が短縮されるといったメリットがあります。
リーズナブルに抑えられた費用と短縮できた準備期間を、結婚式の質に当ててみてはいかがでしょうか。
例えば、安く抑えられた分ゲストのお料理やドリンクをグレードアップする、一人ひとりの好みに合わせた引出物を用意する、招待状に手書きのメッセージを入れる、席に置くメッセージカードを書いてみる、こうしたひと手間でゲストがより満足する結婚式がつくれます。
少人数結婚式だから、ゲスト一人ひとりに合わせたおもてなしを心がけてみてはいかがでしょうか。
【Wedding tableより一言】
この記事を書いた人
- 辻原
- Wedding 婚礼衣装スタイリストとして、約1,000組の新郎新婦を担当してきただけでなく、ドレスショップ勤務の経験も活かし、結婚式準備~結婚式当日までの流れを熟知しているプロフェッショナル。衣装に限らず結婚式のあらゆるジャンルの記事を執筆。保有資格:マタニティの医療サポート認定資格「マタニティコンシェルジュ」