少人数結婚式のテーブルを円卓や長テーブルにする場合の席の配置のポイントとは?上座・下座はどこ?
こだわり・アイディア | 公開: / 更新:
テーブルを円卓や長テーブルにすることは、少人数結婚式に適した座席スタイルであるといえます。
限られた親しい人のみで開催される少人数結婚式には、少ない人数ならではの心配りを考えてあげることが大切です。
円卓や長テーブルはお互いの顔が見やすくなるなど、メリットが多いので少人数結婚式にもピッタリです。
ただし、円卓や長テーブルを用いる際は注意しておきたいこともいくつかあります。
そこで今回は、少人数結婚式のテーブルを円卓や長テーブルにする場合の席の配置や気を付けたいポイントについて解説します。
1 少人数結婚式の定義とは?通常は40名以下
実は少人数結婚式という挙式スタイルには明確な定義というものはありません。
さまざまな結婚式の考え方がある中で、ごく親しい少数の人のみを集めた結婚式のことを広く少人数結婚式と呼んでいます。
一般的には、招待客を40名以下程度に抑えた結婚式のことを少人数結婚式と呼ぶことが多くなっています。
ただし、少人数結婚式の考え方は各方面で異なります。
たとえば、招待状や席次表を印刷する業者では、少人数対応を30名までの結婚式と区切っていることもあります。
限られた親しい人のみで挙げる少人数結婚式は、大人数で開催する結婚式にはないメリットが豊富です。
両親・親戚・友人などの本当に仲の良い人だけを招待するため、肩を張らないアットホームな雰囲気で当日を楽しむことができます。
また、人数が少ない分だけ、ゲスト一人ひとりにかける時間も充実させることができます。
友人との会話を楽しむなど、親しい人のみで式を挙げるからこそできることも多いでしょう。
もちろん、費用を抑えられたり、準備に手間がかからなかったりなど、費用や演出面でのメリットも少なくありません。
少人数結婚式についてはこちらの記事で詳しく解説しています。気になる方は合わせてご覧ください。
2 少人数結婚式でテーブルを円卓や長テーブルにするメリット
少人数結婚式の良いところは、招待客にもアットホームな雰囲気を楽しんでもらえるという点です。
そのため、演出面でもなるべくアットホームな雰囲気にしてあげると、少人数結婚式の醍醐味をさらに引き出すことが可能です。
テーブルを円卓や長テーブルにすると、ゲスト同士の交流もしやすくなり、よりリラックスして式を楽しんでもらえるというメリットがあります。
円卓はどの席からでも新郎新婦の顔を見ることができ、新郎新婦からもテーブルに座った人の顔が良く見えるようになります。
ゲストと新郎新婦の心理的な距離もぐっと近づくので、アットホームな雰囲気もより演出しやすいという点も円卓のメリットです。
四角いテーブルとは違って、円卓ならゲストが立ち上がって自由に動きやすくなります。
新郎新婦のところで会話をしたり、写真を撮ったりしやすくなり、賑やかに交流しながら式を進めることができます。
ただし、テーブルを円卓にする場合、会場の広さには注意しておかなければなりません。
少し狭めの会場だと、円卓では十分なスペースが取れず、会場全体が窮屈になってしまうことがあります。
また、レストランウェディングの場合、そもそも円卓に対応していないこともあるため、円卓にできるかどうか事前の確認も忘れないように気を付けましょう。
そして、長テーブルにすると、ひとつのテーブルを新郎新婦・両親・親族・友人の全員で囲むため、晩餐会のような雰囲気で非日常的な時間を過ごすことができるでしょう。
新郎新婦は長テーブルの中央に席を設けることが多く、新郎新婦に近い席であるのが「上座」、遠くなればなるほど「下座」となります。
少人数結婚式で、親せきのみでの披露宴であれば、親族の中でも年齢の高い方や、もてなしたい方は上座にしても良いでしょう。
ときには、新郎新婦も両親と家族や親族と一緒に下座側に座るパターンもあります。
対面側には、「一等親以外のその他の親族」の席を配置し新郎新婦と両親で「親戚をもてなす」ことも少人数ウェディングだからこその出来る席の配置と言えますね。
3 円卓に向いている人数とは?招待人数が10人以下でも対応可能
円卓や長テーブルは招待する人数によって柔軟に対応することができます。
招待する人数が多めでも、円卓や長テーブルなら十分に対応可能です。
ただし、会場の広さによっては、円卓や長テーブルを増やすことができないこともあります。
ですから、招待する人数と会場の広さにはあらかじめ十分気を配っておく必要があるでしょう。
一方、招待する人数がかなり少ない場合でも円卓や長テーブルにすることはできます。
むしろ、円卓や長テーブルは人数が少ないほうが向いているテーブルともいえます。
招待人数が10名以下の場合、高砂を設けず新郎新婦もゲストと一緒に席に付くことが多くなります。
その場合、円卓や長テーブルならお互いの顔が見やすく、ゲストと新郎新婦の距離もかなり近づきます。
ただ、料理を置くスペースを考えて、大きいサイズの円卓にするなど、ある程度の工夫は必要になってくるでしょう。
4 テーブルを円卓(丸テーブル)にする場合のレイアウト1【散らし型】
招待する人数によって、円卓にする場合のレイアウトを工夫してみるのもひとつの手です。
たとえば、散らし型と呼ばれるレイアウトは、招待する人数が20名以上いるときに最適なレイアウトだといえます。
円卓を散らすように席を配置する散らし型では、新郎新婦が座る高砂席も設けるのが基本です。
通常の結婚式でも一般的な形で、テーブルレイアウトの王道ともいえるスタイルになります。
円卓の散らし型はゲストが動きやすい点に特徴があります。
近いテーブル同士で交流することもあるので、席次も新郎側と新婦側を左右に分けるスタイルにするのが基本です。
また、両家の両親は高砂席から一番遠くに配置するのが散らし型のマナーとなります。
広めの会場なら、なるべく余裕を持った配置にしておくのもひとつの手です。
そうすることによって、動線をしっかり確保することができ、ゲストの動きが活発になるだけでなく、キャンドルサービスなどの演出もしやすくなります。
高砂席とゲストのテーブルも、少し離して配置するのが一般的です。
高砂周辺を広めにしておくことで、ゲストが集まって写真撮影することもできるようになります。
ただ、円卓テーブルの散らし型では、座る位置によっては新郎新婦に背を向ける格好になってしまうこともあります。
ですから、散らし型のレイアウトにする場合、各テーブルの配置や向きには十分に注意することが大切です。
なるべく、すべての人が高砂席のほうへ顔を向けられるように、テーブルの配置や椅子の位置などを調整するようにしましょう。
5 テーブルを円卓にする場合のレイアウト2【高砂席なし】
<画像出典:アヴァンセリアン東京>
10名以下の少人数結婚式では、そもそも高砂席を設けないことも多くなります。
その場合、新郎新婦もゲストと同じテーブルの席に座ります。
ただ、高砂席を設けないとしても、新郎新婦の席は一目でそれとわかるようにしておいたほうが良いでしょう。
新郎新婦は席を立つことも多いため、ゲストと同じ椅子にしている場合、戻ってきたとき、どの椅子かわからなくなってしまうこともあります。
高砂席を設けない場合、新郎新婦の座る席が高砂の変わりのような役割を持ちます。
そのため、新郎新婦の座る椅子は特別なデコレーションを施しておくなど配慮しておきましょう。
また、椅子だけでなく、テーブルセッティングを変わったアレンジにしておくのもおすすめです。
高砂席を設けない場合、テーブル選びには特に注意が必要です。
人数に対してテーブルが大きすぎると、ゲストと新郎新婦の距離が遠くなってしまいます。
一方、人数に対して小さすぎる場合、今度は一人ひとりのスペースが狭くなって窮屈になってしまいます。
招待する人数に合わせて、最適な大きさのテーブルを選べるように配慮しましょう。
6 テーブルを長テーブルにする場合のレイアウト1【1テーブルのくし型】
晩餐会のようなクラシカルな大人の雰囲気を出せるくし型は、格式が高く感じるのが特徴のテーブルレイアウトです。
全体的に会話の弾みやすいように、仲の良い親族・親戚同士を近くに配置するなど工夫をして席を決めることをおすすめします。
結婚式の出席全員で会話がしやすく、親族のみなどの少人数ウェディングにピッタリの配置です。
ただし、大人数になったりする場合は、端と端のゲストの距離が遠く、会話ができないことがあったり、招待人数を増やしすぎると一人ひとりのスペースが狭くなり窮屈に感じてしまうことがありますので、長テーブルにされるか迷った場合は、担当プランナーに相談してみるといいでしょう。
7 テーブルを長テーブルにする場合のレイアウト2【2テーブル以上のくし型】
1テーブルを出席者全員で囲むと、話づらい・窮屈といった問題があれば、2つ以上のテーブルを使ったテーブルレイアウトを考えましょう。
1つ目は親族・親戚たち、2つ目は友人などの親族以外のゲストに分けるなどして工夫しましょう。
その場合、新郎新婦の席は、メイン席をつくり、ゲストとは別のテーブルを設けるのが一般的です。
上座下座の基本的なマナーや席順についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
8 ただの食事会にならないためのポイント
少人数結婚式では、円卓や長テーブルをひとつだけ用意して和気あいあいと食事のみを楽しむことも多くなります。
しかし、たとえ少人数であったとしても、あくまで結婚式であるということだけは意識しておきたいところです。
特別な演出もせず、ただ歓談するだけでは単なる食事会になってしまいます。
そうならないよう、何かしらの演出は用意しておいたほうが良いでしょう。
豪華な演出である必要はなく、ゲスト席を回ってあいさつするだけでも特別なイベントであることを演出できます。
ケーキカットや両親への花束贈呈、またゲストの余興なども取り入れてみると良いでしょう。
些細なことでも、普段はしないような特別感を出せると、結婚式という雰囲気が引き立ちます。
特別な演出を取り入れることで、後で思い返したときにも、かけがえのない思い出にすることができるはずです。
9 少人数結婚式のレイアウトは円卓や長テーブルの特徴を生かして
少人数結婚式は招待する人数が少ないだけに余裕をもってレイアウトしやすいという特徴があります。
ゲストがゆったり座れたり、全員の顔が目に入ったりなど、テーブルを円卓や長テーブルにすることにはさまざまなメリットがあります。
こうしたメリットを十分に発揮できるよう、レイアウトや席次をしっかり考えて、自分もゲストも楽しめる結婚式を挙げましょう。
そして、お住まいの地域や、家族・親族の間での考え方など、上下関係のルールについてはさまざまですので、両親と話し合われることをおすすめします。
少人数ウェディングでは、テーブルレイアウトをいろいろなパターンにすることが可能なのでゲストの顔ぶれや、お二人がおもてなしをされるポイントとしても重要になります。
どんな披露宴にしたいかでも変わってきますので、担当プランナーや両親と話あってみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
- Wedding table事務局
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