和婚スタイルと結婚式で着る和装の種類は?
挙式スタイル | 公開: / 更新:
「和婚」と一般的に呼ばれるようになるほど、和装を着て行う結婚式は近年再び注目を集めています。
洋装のウェディングドレスやタキシードが主流となって久しいですが、伝統を重んじた和婚ならではの厳かさや、日本らしい美しさは、今も多くの新郎新婦を惹きつけています。
和婚を検討する際には、挙式のスタイルや注意点、そして衣装の種類など、事前に知っておくべきことがたくさんあります。本記事では、和婚スタイルと和装の種類について基本的な知識をご紹介します。

結婚式の挙式スタイルにはどんな種類がある?
結婚式の挙式には、大きく分けて3つのスタイルがあります。
1つ目は、教会や結婚式場のチャペルなどでウェディングドレスとタキシードを着て行う「キリスト教式」や「人前式」。
2つ目は、神社や結婚式場内の神殿で執り行われる「神前式」。
そして3つ目が、寺院などで行う「仏前式」です。
日本ではキリスト教式や人前式が依然として人気を集めていますが、近年は家族や親族だけの少人数で行う厳かな神前式も注目されています。
伝統的な作法に則りながら、落ち着いた雰囲気で両家の絆を深められることが、和婚の魅力のひとつです。
和婚スタイルの選択肢は?
和婚と聞くと「神社での挙式」をイメージされる方が多いですが、実際にはスタイルの幅はとても広がっています。
- 神社挙式:もっとも格式の高いスタイルで、古来より受け継がれてきた神前式が行えます。
- ホテル・式場内神殿での挙式:設備が整っており、天候に左右されずに安心して挙式を行えます。
- 料亭や庭園での人前式:自然や式を感じられる雰囲気が魅力で、和やかな人前式に日本らしい演出を鶏れることも可能です。
また、折り鶴シャワーや雅楽の生演奏、鏡開き、樽酒での乾杯など、伝統的な日本の文化を演出に組み込むことで、より和婚らしさを感じられる結婚式になります。
神社で和婚を行う際に気を付けたいこと
神社で結婚式を行う際には、いくつかの注意点があります。
まず、「初穂料」と呼ばれる神社へ納める費用が必要です。一般的には10万円前後から20万円程度で、神社によって内容が異なります。雅楽の生演奏やかつらの使用などは別料金となる場合もあるため、含まれる内容を事前に確認しておきましょう。
また、神社内での撮影は制限があることが多く、専属カメラマン以外は撮影不可のケースもあります。勝手に立ち入り禁止の場所で撮影してしまうトラブルを避けるためにも、神社指定のカメラマンに依頼することをおすすめします。
衣装や美容がトータルでパックになったプランを提供している神社もあり、費用面でリーズナブルに挙式を実現できる場合もあります。ただし、神社には厳格なルールがあるため、自由度がやや低い点は理解しておくと安心です。
和婚ならではの披露宴や会食の魅力
挙式だけでなく、披露宴や会食のシーンも和婚らしく彩ることができます。
料理を和食中心にしたり、和菓子や抹茶を取り入れたデザートを用意することで、ゲストにとっても印象に残るおもてなしが可能です。
また、乾杯に日本酒を用意したり、披露宴の演出として鏡開きを行うのも人気です。
また、ゲストが留袖や訪問着で出席することもあり、会場全体が華やかで統一感のある雰囲気になります。
新郎新婦が和装でお色直しをすることで、より一層和婚らしい時間を過ごせるでしょう。
和装の種類は?
和婚に欠かせないのが和装です。大きく分けると「白無垢」「色打掛」「引き振袖」の3種類があります。
【白無垢】
花嫁衣装の中でもっとも格式が高い正礼装で、古来より婚礼の定番とされてきました。神前式では特に人気が高く、清らかさと厳かさを表現できます。髪型は洋髪も可能ですが、伝統的には文金高島田に綿帽子を合わせるのが正統派スタイルでおすすめです。
最近は金糸や刺繍をあしらったデザインや、裏地に赤やピンクを用いたアレンジ白無垢も登場し、選択肢が広がっています。
【色打掛】
白無垢と同じ形ですが、色や柄が華やかで存在感のある衣装です。挙式後に白無垢から色打掛へ掛け替える「お色直し」として人気があります。掛け替えは短時間で行えるため、披露宴の演出として取り入れやすいのも魅力です。白から色へと変わることで、場の雰囲気が一気に華やぎます。
【引き振袖】
未婚女性の第一礼装であり、裾を引いた振袖(お引き摺り)が特徴です。白無垢や色打掛に比べて軽やかで動きやすく、お色直しに選ばれることが多い衣装です。成人式で着る振袖とは異なり、落ち着いた柄や黒地のデザインもあり、幅広い世代に似合います。
【その他の和装】
近年はドレスと同じように、和装も自由にアレンジできるようになっています。オーガンジー素材を使った軽やかな「オーガン打掛」や、引き振袖の上に白無垢や色打掛を羽織るスタイルなど、現代的な工夫を取り入れた衣装も登場しています。
和婚では花嫁の衣装に注目が集まりがちですが、新郎の装いもとても大切です。
基本となるのは「黒紋付羽織袴」で、もっとも格式が高い正礼装とされています。羽織には家紋を入れることが多く、格式と品格を感じさせます。最近ではグレーやブルーなどの羽織袴を選び、花嫁の衣装や会場の雰囲気に合わせてコーディネートする新郎も増えています。夫婦で並んだ際の統一感は、写真映えにもつながります。
和婚の魅力とは
和婚の魅力は、伝統を重んじつつも自分らしい工夫を取り入れられる点にあります。
特に親世代や年配のゲストには和婚が好印象で、「日本らしい結婚式で感動した」という声をいただくことも多いです。
また、神社や料亭での和婚は少人数の式とも相性が良く、親族や親しい友人だけで行うアットホームな結婚式にも最適です。
近年では、伝統を大切にしつつも洋風の要素や自分らしいアレンジを取り入れる「モダン和婚」も人気を集めています。
- 日本古来の儀式や衣裳で厳かな雰囲気を味わえる
- 家族や親族との絆を深められる
- 年配ゲストにも喜ばれやすい
- 少人数婚やアットホームな挙式と相性が良い
- 洋の要素を取り入れたモダン和婚も楽しめる
和婚は「伝統を大切にしたい」という思いと、「自分らしさを表現したい」という願いの両方を叶えてくれるスタイルです。
【 Wedding tableより一言】
和婚と一口に言っても、神社挙式から料亭や庭園での人前式まで、スタイルは多様です。
衣装も白無垢・色打掛・引き振袖をはじめ、現代的なアレンジまで幅広く選べるようになりました。
和の伝統を重んじつつ、自分たちらしさを取り入れた和婚は、きっと一生の思い出に残る特別な一日になるはずです。
Wedding tableでは、さまざまな和婚のスタイルをご提案しておりますので、是非ご相談ください。
こちらでは神前式の魅力をお伝えしています。是非参考にしてみてください!
この記事を書いた人
- 加藤
- 婚礼衣装スタイリストとして、約1000組の新郎新婦を担当。ドレスの仕入れ担当経験から、トレンドを押さえ、お客様の要望に合わせた幅広いご提案、アドバイスが得意。スタイリストの経験で培った接客力を活かし、お客様に合った結婚式スタイル、結婚式場のご提案を心がけています。保有資格:マタニティの医療サポート認定資格「マタニティコンシェルジュ」